イブニングで連載中のキャンプ漫画『ふたりソロキャンプ』の好きな台詞や名場面をまとめました。
ふたりソロキャンプとは
ベテランのソロキャンパー樹乃倉厳と、初心者女子キャンパー草野雫が織りなすキャンプをテーマにしたマンガ。女子高生がキャンプする『ゆるキャン』と違い、本格的な道具の説明も含まれており、知識が自然と身に付くのが特徴。単行本は第4巻まで発売中!最新話では樹乃倉厳の元カノが登場し波乱の予感!?
ソロは気楽だが、ソロである責任も付きまとう
樹乃倉厳の言葉。その責任を負えないヤツにソロをやる資格はないと断言する。ソロをやるには知識も経験も、そして準備も足りていない草野雫にソロにはまだ早いと伝えた。(第1巻1話独り野営にて思ふ)
とても気持ちいい自然のオーケストラ
草野雫の言葉。街中とは違う静かな場所だと思っていたキャンプ場だが、耳を澄ますと薪が燃える焚き火の音、水が流れる川のせせらぎ、鳥の鳴き声など自然の声がたくさん聞こえてきた。(第1巻2話最低な始まり)
焚き火と並ぶキャンプの醍醐味!それは…酒だ!
樹乃倉厳の言葉。自動車やバイクで来る奴等とは一味違い、徒歩キャンパーならではの楽しみとして、歩いて汗をかいたあとの一杯が最高だと語る。暑い夏なら最高の味わいになる。本作には酒・ビールも多く登場し、酒に合う簡単な料理も材料や作り方まで丁寧に紹介されています。(第1巻3話もう辛抱ならんっ!)
火は手のかかる子供である
フェザースティック(ティンダーフェザー)の準備をする樹乃倉厳。ティンダーに着火させ、燃え尽きる前に組んだ薪の中に入れる。火が燃え移りやすい位置にフェザースティックを作った際にできた木の屑などを配置しておくことでスムーズに火が大きくなっていく。(第1巻6話やっちまった)
キャンプギアは沼である
ただでさえ使ってみたいギア(道具)は多く、それに技術の進歩、新しい発想や流行りも加わり、新しいギアは続々と出てくるのだ。そこにガレージブランドの一味違った個性あるギアも連なっていく。慣れ親しんだギアに愛着があるのは当然だが、新しいものを求めてしまうのも人の性である。(第2巻7話雫のテント)
自分をお客様だと思うな
直火による焚き火を禁止しているキャンプ場の方が圧倒的に多い。それは自然に対するダメージを減らす考え方『ローインパクト』が理由だけでなく、大きな問題として利用者のマナー問題が直火の文化を消していってると話す。使わせて頂いているとかそんなヘリくだれとか言ってるわけではなく、横柄になるなと言ってるだけだ。「自分たちの遊び場を自分たちで荒らして使いづらくするなんて馬鹿みたいじゃないか」と悲しそうな表情で語る。(第2巻8話ローインパクトって?)
来た時よりも美しく
テント張った場所の整地。かまどや焚き火の灰なんかの片付け、ゴミの後始末、これらを完璧にやれてこそ真のキャンパーなり!(第2巻10話キャンプのリセット)
キャンプしたいからキャンプする
友達の大空と火野に「一人でキャンプ行って何すんの?」と聞かれてうまく答えられなかった雫。キャンプでなくてもいいけどキャンプしながらやりたいからキャンプに行くとシンプルな答えに辿り着く。厳も「行きつく先は『好きだから好き』だ」と話す。(第2巻11話何するか…だと?)
缶詰は無限の可能性!
久々のソロキャンプをする厳。缶詰はキャンプにおいてとても重宝する存在である。環境に大きく左右されず、ほぼ傷むこともなく、持ち運びに気を使う必要もないし、缶詰のまま火で炙れる手軽さもある。バター・ネギ・チーズ等をちょい足しすれば絶品の缶詰料理の完成!(第3巻14話久々の…。)
失敗も経験のうちだからな
薪を購入して着火剤を準備してもうまく焚き火台で火をつけることができなくて落ち込む雫に厳がかけた言葉。自分であれこれ模索して失敗の理由を探すのもソロキャンプの楽しみの一つ。(第3巻16話俺はいったい…!)
ぬるくなった酒だけは許せない!
メシに関してはこだわりがない厳だが、酒だけは「冷たいものは冷たく飲みたい」と譲れないこだわりがある。そのために350缶から500缶用まで各サイズ用の保冷ジョッキを準備している。(第3巻オマケ漫画その2)
法(ルール)を守るだけでは不十分。マナーも守ってこそ初めて許されるものがある
河川での焚き火について質問をする雫。誤解されがちな自宅での焚き火での問題と野焼きについて説明し、自宅は焼却禁止の例外になるかについて自論を展開。防災上の観点や近隣への煙への害も考えなければならないと話す。(第4巻20話 焚き火ライフ)
焚き火とは不思議なものだ。
安堵と癒し。興奮と情熱。様々なエネルギーを火から感じることができる。人は時に火を前に未来を夢見、希望を語り、思慮にふけり、過去に思いを馳せる。(第4巻21話ソロの始まり)
景色を肴にまずは一杯。
電車を使いキャンプ場まで移動する厳。首都圏なら秩父・奥多摩・丹沢・房総半島など
キャンプ場に困ることはない。準備もまた楽しみの一つであり、移動もまた一つの楽しみ方。車窓からぼんやりと外を眺める。窓の外の景色の割合が人工物から自然物の方が多くなっていく。これを静かに眺めるのが厳の楽しみの一つ。そしてキャンプ場に着いたらビールを飲んで疲れた体を癒す。これが至福の時間。(第4巻23話アタシのザックです!)
使い手次第でその価値をなくす
ザックの背負い方も荷物の入れ方もなっていない雫に厳が言った言葉。ザックの重量の7割は腰で持つとされている。そして荷物の詰め方『パッキング』のセオリーについて説明。重量配分や重心の意識した荷物の配分をする必要がある。道具は正しく使って初めてその価値が出る。(第4巻24話喝!道具は正しく使え!)
キャンパーに最も必要なのは心構えだと思っている。
知識やスキルももちろん大事だが、最も必要なのは心構えだと厳が語る。楽しむだけで終わってはいけない。自然に対する感謝も、そして恐怖も忘れてはいけない。感謝を忘れなければ、その大きさも怖さも忘れないもの。(第5巻28話たまには師匠らしく)
まとめ
樹乃倉厳の台詞には教訓になる格言が多いです。キャンプ(アウトドア)の魅力をリアルに伝えてくれるのが本作の特徴。楽しい部分だけでなく、キャンプの厳しさや知っておくべき注意点といった初歩的な知識やノウハウも学べます。
作中には簡単で美味しいキャンプ飯もレシピ付きで様々なバリエーションが登場します。ベテランが読んでも『あるあるネタ』が豊富で面白いし、初心者が読んでも勉強になる。インドア派が読んだらキャンプした気分になります。
キャンプで失敗して後悔しないために初心者にはおススメの一冊です。最新刊は第4巻まで発売中!素人から玄人まで楽しく読めるので今後の展開が楽しみですね!