週刊ヤングジャンプに連載している春秋戦国時代を舞台とした大人気歴史漫画『キングダム』の秦国の登場人物の中で最強キャラを決める強さランキングをまとめてみました。なお強さは最新第56巻時点で生きている人物を基準としています。
- 第1位:羌瘣
- 第2位:蒙武
- 第3位:楊端和
- 第4位:騰
- 第5位:桓騎
- 第6位:王翦
- 第7位:バジオウ
- 第8位:信
- 第9位:王賁
- 第10位:蒙恬
- 第11位:昌平君
- 第12位:関常
- 第13位:亜花錦
- 第14位:岳雷
- 第15位:楚水
- 第16位:壁
- 第17位:田有
- 第18位:嬴政
- 第19位:昌文君
- 第20位:河了貂
- まとめ
第1位:羌瘣
飛信隊副長兼羌瘣隊三千人将。伝説の刺客一族『蚩尤』の後継候補として育てられた羌族の少女で、巫舞と呼ばれる独自の呼吸法を用いた剣術をおこなう。本気を出せば目の前から消えたと感じるほどのスピードを誇り、トリッキーな動きから敵将を瞬殺。一騎当千の猛者だが、持久力に課題があり休憩をはさまないと呼吸が続かない。短期決戦のタイマン勝負では中華全土でも龐煖くらいしか相手にならないと思われる。
第2位:蒙武
秦国筆頭大将軍。戦闘方法は、己の武力を筆頭に士気を高めた兵で一気に押し潰す軍師泣かせの力技。攻めだけなら秦軍史上最強と目されている豪将。個人としても楚国大将軍・汗明を討ち取った。
第3位:楊端和
山民族王にして秦国大将軍。山民族からは「山界の死王」と呼ばれる美女。女性ながらその武力は山界一と評されている。タジフやバジオウが活躍する機会が多いが、彼らと戦っても勝つほどの実力を誇る。鄴編では、三軍連合軍の一角として参戦。飛信隊と共に列尾を陥とす。更に橑陽で対峙した犬戎将軍・ゴバを討ち取った。
第4位:騰
王騎傘下筆頭将軍にして秦国大将軍。普段は飄々としてポーカーフェイスを崩さない御茶目な紳士だが、実力は王騎と同等と称される。片手に持った剣を螺旋状に高速回転させて撫で斬りにする際『ファルファルファル』という独特の擬音が出る。趙将軍の趙荘や、楚将軍の臨武君を討ち取った。いまだ実力の全てを見せきっていない。
第5位:桓騎
秦国将軍。元は野盗団の首領で、奇策を得意とする六将級の軍略家。『首斬り桓騎』の異名を持ち、将軍となっても投降兵を殺してしまう残忍な性格の持ち主。山陽編では廉頗四天王・玄峰と魏国大将軍・白亀西を討ち、勝利に貢献。
第6位:王翦
秦国将軍。相手の心理と戦局推移を計算して敵を追いつめる天才。秦国六大将軍の胡傷から「軍略の才だけで六大将軍の席に割って入る事の出来る」、三大天・廉頗から「(秦国六代将軍の)白起に匹敵」、秦国内でも「王騎と同等」と高く評価される名将だが、一方で秦国一の危険人物とされ、愛国心も忠誠心もなく、長年冷遇されていた。
本陣の犠牲を極力減らす作戦をとり、本人も「絶対に勝つ戦以外興味がない」と言うほど相手と正面衝突はしない主義。また相手の将軍を殺さず服従を選択させるため実績は少なくなりがち。山陽攻略編では廉頗四天王の一人・姜燕を勧誘し、合従軍編では、燕国将軍オルド軍の選りすぐりの山岳族八千を壊滅に追いやり圧倒。鄴編では総大将として参戦し、趙国宰相の李牧ですら勧誘した。
第7位:バジオウ
楊端和傘下筆頭将軍。戦に巻き込まれて滅んだバジ族の生き残り。山の中で一人で獣のように生きていたが、楊端和に敗れてからは一族に加わる。過去の獣の心は未だに持っており、本人の意思でその獣を解放すると身体能力が向上する。王都奪還編で信とともにランカイを倒し、合従軍編では趙将軍・晋成常を討ち取った。鄴編にも参戦し犬戎将軍のゴバと対峙し、後の逃走戦で死力を尽くして端和を死守した。中国版ブランカ。
第8位:信
本作の主人公。飛信隊五千人将。相手が強ければ強いほど自身も比例して実力が伸びる戦闘の天才。当初は勢いに任せた猪突猛進型であったが、幾多の助言や経験を経て『本能型の将軍』としての実力を身に付けて行く。
王弟反乱編では放たれた刺客を返り討ちにした。王都奪還戦で竭軍将軍・左慈を討ちさらに成蟜子飼いの護衛官・ランカイを山民族の援護もあって撃退。蛇甘平原編で魏将軍の麻鬼を討伐する。
刺客襲来編では政暗殺を目論む刺客と奮戦。馬陽戦では王騎将軍からの指令のもと「頭脳の馮忌」と言われた趙将軍・馮忌を討ち取った。山陽編では廉頗四天王の輪虎を討ち取った。合従軍編では趙将軍の万極を討ち取り、叢攻防戦終盤では、趙国三大天・龐煖を一騎討ちの末に撃退。
王弟反乱編では四千人将に昇進、主力武器を剣から矛に変更。著雍編では、魏軍本陣陥落の為の三主攻の一つを任され、魏火龍七師・凱猛撃退と霊凰討伐の功により、五千人将に昇進。秦国統一編では毐国将軍・樊琉期を捕縛。黒羊編では趙将軍・慶舎を討ち取る。
鄴編では楊端和軍と共に列尾を陥落。朱海平原戦では、九日目で趙将軍・岳嬰を討つ。十四日目で藺家十傑・趙峩龍を討ち取り、返し刀で馬南慈軍を半壊に追い込んだ。
第9位:王賁
玉鳳隊五千人将。幼少期より槍の修練を積んでおり若くして達人の域に達した。著雍編では魏火龍七師・紫伯討伐の功を評され五千人将に昇進。鄴編では、三軍連合軍の一員として出陣。朱海平原戦で秦軍右翼の一角を担い、十五日目に藺家十傑・尭雲を二度目の一騎討ちで討ち取った。槍の腕は中華の五指に入るほどの実力を誇り、龍指・龍巣・影龍指の技を持つ。
第10位:蒙恬
楽華隊五千人将。飄々とした掴み所のない奔放な性格だが、戦場全体を見渡せる視野の広さと戦術立案を得意とする将。無理な戦はしない性格だが、勝負所では潰れ役を自ら買って出る。蒙恬が率いる楽華隊は気高く冷静な戦い方と血みどろの泥臭い戦い方の両方ができるのが特徴。祖父であり秦国筆頭大将軍の蒙驁からも「蒙家三代で最も才能がある」と評価されていた。合従軍編では中華十弓第三位の白麗に斬り込み、朱海平原戦では十五日目に、馬南慈に立ち向かい彼の右目を斬りつける。
第11位:昌平君
秦国軍総司令官兼右丞相。軍略家だが、戦場では先陣を切る文武両道の名将。呂不韋四柱の蔡沢からは「蒙武よりも強い」と言わしめた。介億からは「誇張して言うなら武力は蒙武級、誇張なしに頭脳は李牧級」と言われ、傘下に豹司牙黒騎兵がいる。秦国統一編では戦術『包雷』を駆使して毐国将軍のワテギを討ち取った。
第12位:関常
玉鳳隊千人将。元王翦軍所属。王賁の言動や行動に苦言や反発することもあるが、王賁から武力は信頼されており、王賁が窮地の際は指示がなくとも駆けつける。関常率いる関常隊は、突いては引く戦い方を基本として機動力に優れており、朱海平原全体の中でも最強の部を有する堯雲直下兵団『雷雲』と互角の勝負を見せた。しかし、関常自身は王賁を逃がすために尭雲の前に立ち塞がって重傷を負ってしまい、側近の宮康も失ってしまった。
第13位:亜花錦
亜光軍千人将。王賁も『悪童』の異名を知っているほどの有名人で、宮康からも嫌いと言われている。性格難のため長い間千人将に置かれているが、関常に「不世出の天才」と言われ軍才は亜光軍一と評価される。悪童と呼ばれる理由はまだ未知数。
第14位:岳雷
飛信隊千人将。乱戦特化兵「飛麃」指揮官。元麃公軍所属。無骨な性格で、信を嫌う旨の発言もあるが、その実力は認めている。
第15位:楚水
飛信隊副長。元郭備隊所属。郭備隊の副長だったが、山陽編で郭備が輪虎に暗殺されたことにより千人隊の飛信隊へ転属。終盤、輪虎と一騎打ち中の信を狙おうとした魏将軍・魏良を阻んで討つ。その後、正規千人隊となった飛信隊の補給を一任。貂が軍師として参入した際に飛信隊の主攻を担う。普段の郭備隊は援軍の役割も多いが、攻めだけに特化すれば驚異的な強さを発揮する。
第16位:壁
政傘下家臣で秦国将軍。将軍としては基本戦術を得意とし、派手さはないが大崩れもしない。一方で、奇策や奇襲と言った戦法には対応が遅れがちになる事が多い。王都奪還編では剣豪・左慈と遭遇し、一太刀を浴びせるものの重傷を負わされる。王弟反乱編では鎮圧軍総大将に任命され、龍羽将軍を討ち取る。鄴編では兵糧を失う失態もあったが、ダントの援護もあって犬戎王ロゾを討伐した。
第17位:田有
飛信隊千人将。巨漢の大工の棟梁。見た目通りの怪力の持ち主で、飛信隊の主力を担うパワーファイター型の兵士。飛信隊結成時からの古株で、信が千人隊になると百人将となり獲物を槍から矛に変更。合従軍編では、蕞攻防戦で李牧軍三千人将の傅抵に重傷を負わされ一時前線を引くも六日目に復帰。鄴編では、千人将に昇進。
第18位:嬴政
第三十一代目秦国王。性格は冷静でポーカーフェイスを崩さないが、心の内には中華一の情熱と信念を持っている。立場上、戦場にでることは滅多にないが、武芸にも長けている。合従軍編では蕞攻防戦では自ら出陣、率先して鼓舞し続けた。前線に立った際は敵側に狙われる場面もあったが、みずから剣で斬りつけた。
第19位:昌文君
政傘下筆頭家臣。若い頃は武勇に優れ六大将軍の王騎や摎と馬を並べるほどの将軍だったが、年齢を重ね老将の部類に入る。王都奪還編後は文官になり、左丞相に就任。合従軍編終盤の蕞攻防戦では、政に同行し参戦するが、担当した西壁が突破されてしまった。
第20位:河了貂
飛信隊軍師。山民族の一つ梟鳴族の末裔。鳥頭の蓑を被っており、初見は困惑される事が多い。武器は南越の戦士ムタから譲り受けた吹き矢だが、カイネには避けられた。料理の腕前は一級品。
まとめ
将軍を討ち取った実績は信が一番でしたが、単純に個人の戦闘能力では羌瘣が一番強いことに異論はないと思います。また軍全体を武力として考えるなら楊端和や王翦が最強と言えるかもしれません。秦国六大将軍の王騎、秦国筆頭大将軍の蒙驁、秦国大将軍の麃公や張唐など歴戦の武将が亡くなった今、新時代を迎えています。
中華全土で考えると龐煖を筆頭に、趙国の李牧や、楚国の媧燐など化物級の実力者が揃っています。名前だけ登場している司馬尚や項燕も史実では名将と呼ばれる武人です。これからまだまだ新しい武将も登場すると思いますので、最終回まで見逃せませんね!