漫画百科事典

漫画好きによる漫画好きの為の漫画情報サイトです。

【辱-断罪-下】感想ネタバレ第2巻(最終巻・最終回・完結)まとめ

裏サンデーで連載されていた猟奇ホラー漫画『辱-断罪-下』最終巻2巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

辱-断罪- 下 (裏少年サンデーコミックス)

辱-断罪- 下 (裏少年サンデーコミックス)

  • 作者:窪茶
  • 発売日: 2018/02/19
  • メディア: Kindle版
 

行方不明者の捜索をする中で、男を喰う女村の存在にたどり着いた私立探偵、勝己。廃村となったその村で謎の地下施設を見つけた勝己だったが、そこで意識を失ってしまう。目が覚めた勝己の目に写ったのは、裸にされた自分自身と四肢を切断された女の姿だった…

本編あらすじ

f:id:manga-diary:20200127095312p:plain

意識は戻ったものの身体はまだ動かせない勝己は、他人の嘘を見抜く能力で水城から言葉巧みに情報を引き出そうとする。イレギュラーな事態が起きたとして水城に呼ばれた恭子は勝己の話には一切応じず追加の薬を注射しようとする。

勝己は「オレに何かあったら世間に公表する算段」と事実なのかハッタリなのかわからない言動で恭子を牽制するが、「だまりなさい」と全く話が通じず動けなくなる注射を打たれそうになる。

間一髪のところで探偵事務所の助手の涼子の手引きで停電がおき、暗闇に乗じて、その場を切り抜ける事に成功する。通風口を移動しながら伽の現場や解体現場を目撃する。

さらに屋根裏を移動していると死体処理している心霊研究家の黒沢真紀を発見。死体を外に移動させようとしていたため、一瞬のスキをついて死体に紛れて外にでようとする。

f:id:manga-diary:20200127095553p:plain

しかし、エレベーターは恭子がロックしており上への階には移動できなかった。死体は地下の粉砕機に移動することになるが、実は勝己が死体の中に隠れていることに気づいていた黒沢真紀は、「少し協力してほしいな」と語りだす。

外に出す手引きをすると約束をするが、四肢切断しないと外部に出れないと言い、勝己は殺されそうになる。なんとか互いに組み合っての争いに勝ち、さらに必死の形相の恭子から殺されそうになるも、逆に鍵を手に入れ、地上に出ることに成功。

f:id:manga-diary:20200127095830p:plain

どうにか廃ビルから逃げ出せた勝己はビルの前で待機していた助手の涼子の力を借りて知り合いの病院まで逃げ延びることができた。

入院するも、病院のナースが村の関係者であることに気づき、慌てて病院を出てタクシーに乗り込むが、運転手とは初対面にもかかわらず、なぜか探偵の職業を知っていた。その言動から村の関係者であることに気づき、ハンドル操作をさせて事故を起こさせる。

警察もグルの可能性もあり、誰が敵か分からない状況。国内では追手から逃げきれないと考えた勝己は、空港で助手の涼子から現金を受け取り「しばらく日本を離れる」として海外に逃亡する。

f:id:manga-diary:20200127100347p:plain

…半年後、南国でゆったり過ごしている勝己。そこに二人組の日本人の女性から「今から私達と楽しい事しない?」と声を掛けられる。勝己が「ちょっとくらいつきあってもいいぜ」と了承すると女性の口元が怪しく笑う…。

***感想・評価・考察***

辱-断罪- 上 (裏少年サンデーコミックス)

辱-断罪- 上 (裏少年サンデーコミックス)

  • 作者:窪茶
  • 発売日: 2017/08/18
  • メディア: Kindle版
 

探偵はもっと『嘘を見抜く能力』を有効活用できそうな…。最初読んだときは全く完結していないと感じてしまったが、二回目に読んだときに設定を理解できた。都市伝説・地図に載っていない村・奇祭・土着信仰など面白いキーワードが含まれていたが、上下巻で表現するには少し無理があったか?

作画(女の子の可愛さ)は一定の評価がある一方で、設定・ストーリー・キャラの魅力・展開力はおおむね不評。上巻はそれなりに展開があるが、下巻は拉致された探偵がただ逃げているだけの展開で終わってしまっているのもマイナス。

裏サンデーでは掲載ギリギリと謳っているが、いうほどゴア要素も少ない(裏サンデーが規制をかけたせいで表現できなかった可能性も否定できない)。初心者や軽めのホラーを読みたい人にはいいが、本格的なゴア要素を求める読者には物足りないだろう。

食人俗の理由、解体する前にセックスする理由。香取公平のその後は。奇祭とは何だったのか。勝己の無表情且つリアクションが薄すぎる。運搬用の一輪車に大の大人が隠れるのはスペース的にも重さ的にも流石に無理がある等のツッコミ箇所が残る。最初からB級ホラー漫画として読むなら面白いので、試し読みしてから購入することをおススメします。