漫画アクションで連載していた『ハイポジ』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?
光彦は、気がつくと魂は46歳のままで肉体だけは高校2年生・16歳の自分に。1986年、過去の初恋相手だったさつきに光彦は自分の未来を打ち明ける。だが、そんな2人に思いもよらない事態が襲いかかり――。その一瞬を一生懸命生きる二度目の青春の行方は!? 青春マンガの名手が贈る最新作、ついに完結!!
目次
第32話 遭遇
第33話 翼の折れたエンジェル
第34話 さよなら夏の日
第35話 あの時代を忘れない
第36話 悲しみよこんにちは
第37話 思春期
第38話 Memory
最終話
本編あらすじ
天野光彦は小沢さつきに自分がタイムスリップして未来からきたことを告白する。そして一緒に帰宅中に愛校に見つかり二人とも車で拉致られる。小沢を解放するため天野は喧嘩をすることになるが一方的に殴られる。それでも彼女を絶対に守ると諦めない。ついには相手が諦めるが天野はボコボコにされたため入院することになった。
幸子との子どもがたくさんいる世界や、独身のままの世界や、小沢さつきと結婚した世界など様々なパラレルワールドにタイムスリップしながら、最終的に目覚めた世界は元の現実世界だった。隣には妻の幸子と娘の美憂。
風俗店の火事で光彦が気を失った直後、勇敢な男性が店内に飛び込んで光彦を運び出しており、背中と尻に軽度の火傷と後頭部に大きなタンコブを作った程度で済んでいた。救急車の中で朦朧としながら名前と連絡先を答えたらしい。泣きながら抱きつくも二人から拒否される光彦。
退院してすぐに現代の小沢さつきを訪ねるために喫茶店『ひまわり』に向かうが、その場所に店はなく、すでに更地になっていた。タイムスリップしていた記憶も少しずつ曖昧になっていく。
妻の幸子とは正式に離婚が成立。予備校に通っている娘の美憂を迎えにいき、その帰りの車内で聞いていたラジオから中村あゆみの『翼の折れたエンジェル』が流れる。懐かしさと言葉にできない青春時代の思い出が去来し涙ぐむ光彦。
その後、タイムスリップ前にリストラされていたため新しい仕事を探すが年齢的に厳しい状況。母親も認知症を患っており息子である光彦を認識できない。家に帰宅すると妻と一緒に家を離れたハズの娘の美憂がおり、母親と喧嘩したからしばらく泊めてほしいと言われる。実は美憂が学校を休んでおり、それが喧嘩の原因になっていた。
気分転換のために娘の美憂と海を見に行き他愛のない会話をしながら「美憂がいるだけで俺の人生は上出来だよ」と考えるようになった。その帰り道、アクセルとブレーキを間違えた車の暴走に美憂が轢かれそうになるが、光彦がとっさに庇ったおかげで美憂は守れたが自身が車に轢かれてしまった。
幸いなことに骨折程度で済んだ光彦。退院後、光彦は介護の仕事を選んだ。離婚後に妻と会っているときに過去の交際歴を初めて聞かされる光彦。「離婚してからの方が話しやすくなるなんてさぁ」と言われる。自宅も売りに出すことになり、家の中を整理していると久しぶりに厚田西高校の卒業アルバムを目にする。
またしても喫茶店『ひまわり』があった場所に足が向いてしまう。タイムスリップしていた記憶が消えているため、自分自身でもその場所が気になる理由がわからない。その帰り道、ふと訪問看護ステーションの求人募集に目がいき、その場で応募したいと事務所にいる人に伝える。
そこの代表は波多野みどりの名刺を出し、この訪問介護ステーションも姉と一緒に始めて2年目なので、ぜひお手伝いしてほしいと採用される。そこに一緒に頑張っている姉が帰宅し、光彦の前に現れたところで終了。最後に18歳のときの天野光彦と小沢さつきの絵が描かれている。
***感想・評価・考察***
最後に再会したのは誰だったのか。やはり小沢さつきなんでしょうね。このあとどうなったのか後日談が欲しいところですが、それは野暮なんでしょう。1986年当時が青春時代だった方にはノスタルジーに浸れると思います。