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【サユリ】感想ネタバレ第2巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2010年から2011年までコミックバーズで連載していた『サユリ』最終巻2巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

サユリ (2) (バーズコミックス)

サユリ (2) (バーズコミックス)

  • 作者:押切蓮介
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: Kindle版
 

祓ったくらいじゃ、すませない。マイホームでの幸せも束の間、父、母、祖父、姉、弟…次々と家族が死んでいった神木家。悲劇を引き起こしたのは、この家に棲む“少女の霊”だった。残された少年と老婆の、“霊”への逆襲が始まる――。

本編あらすじ

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祖父、父、母、姉、弟の5人が呪い殺されて死亡。残るは少年と老婆のみ。家族が殺されたことでボケていたババアが覚醒。孫である神木則雄にランニングを命じ、鋭い眼光でタバコを吸い野球バットで素振りを始める。

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ババアの指示により家の床を掃除し、肉厚ステーキを食らい、風呂に入る生活をすることで元気を取り戻す則雄。ババアは祓って済ませるつもりはないと幽霊に復讐する気満々。元気に生活する命の濃さに気圧されて、幽霊も則雄たちに手が出せない。

その後、祖父の霊のアドバイスに従い庭を掘ったら霊になっている少女のガイコツを発見する。骨と一緒に私物も埋められており、生徒手帳から幽霊が生きていたときの名前が九城小百合(16歳)という氏名が判明。日常生活でも幽霊は姿を現しているが、ババアは哀れで惨めで残念な存在だとして「恐るるに値しない」と強気。

ババアの命令に従い久し振りに学校に登校する神木則雄。霊感のあるクラスメイトの住田は心配していたと声をかける。

家ではババアが生徒手帳に書かれていた名前と住んでいた住所から「待っとれや。すぐにワシらの土俵に立たせちゃるわ」と幽霊の家族の居場所を探し始める。ババアは一日だけ不在にすると言い留守番を則雄に任せる。

留守番をしている則雄には死んだ家族の幻覚や幻聴が聞こえる。クラスメイトの住田は則雄のことが心配になり家に来訪。二人で留守番をしているが、少しずつ心を弱らせていく幽霊。幽霊は自分が生きていた時に実の家族によって殺害される間際の光景を二人にも見せる。則雄と住田はついに幽霊に取り込まれてしまい異世界に閉じ込められてしまう。

ババアは幽霊が生きていた時の家族の居場所を突き止め拉致してくる。家で娘を殺し庭に埋めた罪を償ってもらうために「今日は地獄の苦しみを覚悟するがいい」と言い放つ。当初はそんな娘なんていないと言っていた家族だが、ババアの拷問によって本音を話す。

目の前で家族が痛めつけられるのは嫌な幽霊は殺された神木の家族の遺体を返すが、ババアの拷問は続く。ついには仕方なかったという家族に怒り心頭のババア。

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則雄も帰ってきたが「則雄を還した所でワシの怒りを静める事にはならんぞ!」とババアの怒りは収まらず、姿をあらわした幽霊に贖罪を求める。怒りと怨念が剥がれ落ちて小さくなる霊。

則雄は家族を殺された恨みから幽霊の家族を暴力を振るおうとするがババアから「則雄は真っ当に生きろ」と止められる。ついに力を失った幽霊は殺した神木の家族によって成仏させられる。取り込まれていた住田も生還。

~最終話~

ババアは病院でこの年で無理をし過ぎたと笑いながら横になっている。その後、遺体は掘り起こされ幽霊の家族は捕まったようなセリフがある。家族を奪われた則雄は将来を悲観するが「この世は理不尽」とババアは諭す。最後に「魂を綺麗にな」と言うと少し疲れたから寝させてもらうぞと言い、またボケた老婆に戻るのだった。

その後、呪われた家は取り壊され、則雄と老婆は家族で海の見える地域に引っ越し、則雄は別の高校に転校。住田もたまに来てくれる。最後に住田と海を見ながら頑張って生きていこうと誓いあい終了。 

***感想・評価・考察***

サユリ (1) (バーズコミックス)

サユリ (1) (バーズコミックス)

  • 作者:押切蓮介
  • 発売日: 2014/07/31
  • メディア: Kindle版
 

ホラー漫画だが、とにかくババアの迫力が凄くて最強だった。狂気じみているが、どこか正論を突いてくる孫思いなババアの圧倒的な迫力が凄い。漫☆画太郎による老婆と範馬勇次郎を合わせたババア版といった感じ。