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【霊媒師いずなAscension】感想ネタバレ第10巻(最終回・最終話・結末)まとめ

グランドジャンプで連載していた『霊媒師いずなAscension』の最終巻10巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

かつて千佳羅の家族を死に追いやった残忍な霊媒師・厳山。だが、いずなにとっては、敵対する呪殺師・千佳羅を撃破した霊媒師として、一目おく存在であった。厳山は、いずなを欺き利用しようとするも、妨害を受けたことで一転、千佳羅と戦わせようと画策!!止めようとした幼いリンが命を落とすことに!?

目次

第68話 ドローン襲撃!
第69話 もうひとつの人生
第70話 魂の声
第71話 激突の日
第72話 私があなたのもとに来た日をどうかわすれないで…
第73話 悪の終焉

本編あらすじ

セイント製薬会社は違法な献金を政治家にしており、その現場を見ていた政治家の秘書は賄賂や闇献金など腐った実態に呆れて辞める。マスコミ告発を心配する政治家はセイント製薬に相談すると、セイント製薬はその秘書の始末を霊媒師・役権現戸隠厳山に依頼するのだった。

ある日、公園のフリーマーケット参加していたイズナ・リン・糸奈の三人。そこでは政治家秘書と週刊誌の記者が落ちあっていた。裏帳簿を渡す直前に湖から姿をあらわす妖トウビョウによって殺される二人。それを偶然にも目撃したイズナは拝み屋・千佳羅の仕業だと勘違いする。イズナのクダ狐がトウビョウの後を追うが、厳山によって撃退される。仕事の邪魔をされた厳山は「あやうく俺の仕事が失敗するところだったのだぞ!このままでは腹の虫がおさまらぬわ!」ついにイズナの殺害を決めるのだった。

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自宅に戻ったリンはイズナに「人の恨みを代行してただけで、決してお金だけのためには呪いを使わなかったんでしょ?」と事件の真犯人が千佳羅ではないのではと話すが、イズナは金さえ払えば誰でも殺すのが千佳羅だとして信じようとしない。

イズナが風呂に入っていると怪我をしたクダ狐が戻ってきた。そこに千佳羅の幻影が現れ「最終決着をつけてやる」と挑戦状を叩きつける。リンは(おかしい…居場所を知られたくないハズなのに…教えるわけがない…)と幻を作り出している術者が千佳羅ではないことを見抜くが、正体を見抜かれることをあせった厳山はリンを攻撃する。

イズナが決着をつけにいくのを引き止めるリンだが、イズナは聞く耳を持たない。ついにリンは千佳羅と知り合いであることを明かすが、怒ったイズナに平手打ちをされ「お前なんかもう弟子じゃない!二度と私の前に顔を見せるな!」と破門を言い渡される。弟子をたぶらかせられたと怒りに燃えるイズナ。ついに二人が相まみえる時が来た。

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千佳羅は自宅を知られたことに驚くも、この場で決着をつけるのもいい機会だとして誘いに乗ってしまう。クダとトウビョウが争っているところを高みの見物をしている厳山。その決着を止めようと駆けつけてきたリンだが、厳山に捕まる。

裏で罠を仕組んだのは厳山であることを見抜いたリンだが「勘が良すぎるのも命を短くする要因だな。邪魔はさせん!」と顔面をグシャグシャに殴られる。間一髪のところでリンのクダ狐のおかげで逃げることができ、ボロボロになりながらも二人を止めに入る。すべては厳山が仕組んだ罠であることを伝える。

ついに悪の元凶がわかった二人だが、リンは厳山によってトウビョウ『ハザマ送り』に呑み込まれて「そいつに食われると魂は冥界と現世の狭間に取り残され、未来永劫浮かばれることなく彷徨うことになる」と罠に嵌まってしまう。厳山はイズナと千佳羅よりも霊力が勝っているため、どうすることもできない二人。最後に「いずな姉に拾われて…本当に幸せだった…ありがとう…」と感謝の言葉を伝えて肉体ごと消滅してしまった。

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イズナは復讐に燃える。「この社会でのさばらせていい悪などいないんだ!今日から私は呪殺師いずなになる。霊能力で悪人どもを一人残さず地獄に送ってやる!」とリンの復讐を心に誓う。厳山がいる製薬会社に乗り込む二人。

厳山も迎え撃つが、一度に二種類のトウビョウを操ったため力が二分され窮地に陥る。スタンガンで千佳羅を動けなくしてからイズナと勝負するが「貴様は絶対許さない。死ぬのは貴様だ」と霊力を呪いの力に転化させた黒いクダ狐で襲われる厳山。怒りに我を忘れるイズナに「それはあなたの役目じゃないわ」と止める千佳羅。一瞬のスキに厳山は刀でイズナに斬りかかるが、自分を盾にしてイズナを守る千佳羅。

彼女を庇って厳山に心臓を串刺しにされた直後、千佳羅は服を脱ぐと身体中に呪いの代償である憎悪の呪痕が刻まれていた。人を呪う者に課せられる業。呪いを使うたび何百もの恨みつらみが凄まじいエネルギーとなって千佳羅の身体に蓄積されていた。

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その身に刻み込まれた呪いと怨念のエネルギーを利用し厳山を道連れにして自爆。冥界と現世の狭間で漂っていたリンを生き返らせて現世に送り帰した。一緒に帰ろうと言うリンに対して、千佳羅は呪いでたくさんの罪を犯したため「いずなとずっと仲良くね…ありがとうおチビちゃん…大好きよ…」と最後の言葉を伝え厳山と共に地獄に落ちたのだった。

現世で何も残らなかったと泣きながら復讐の感情に囚われてしまったことを後悔しているイズナのもとに、リンが戻ってくる。二人は泣きながら抱擁する。後日、千佳羅を供養しながら、墓前で感謝の言葉を伝えるのだった…。

***感想・評価・考察***

地獄先生ぬ~べ~に登場した妖怪も登場するなどぬーべーファンには嬉しい漫画。本家は学校の怪談・妖怪・超常現象に関する話が中心でしたが、大人向け雑誌での連載だけあってコチラは現代の問題が中心。

巻末のページで『地獄先生ぬ~べ~NEO』の連載が始まったことにより、この巻で休載に入ることが告げられています。未回収の伏線が残っており、駄業鬼との最終決着はついていないし、沙聖とレイの仲も進展しそうでしていません。

これらに関してはタイトルを変えて新たに第三部を始める予定であることが告知されています。アセンションとしては最終巻ということですね。ネオが完結するまで再開するのは難しいかもしれませんが、続編を楽しみにしたいと思います。