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【タイムスリッパーYUKIの跳時空】感想ネタバレ第3巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2008年から2009年まで月刊ヤングジャンプで連載していた『タイムスリッパー -YUKIの跳時空- 』の最終巻3巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

24年前の世界から現代へとタイムスリップしてきた女子高生・由希は、連続少女殺人犯・冴草に狙われていた。その事件の真相を解明するため由希の未来の夫である警視庁刑事・永倉真一郎は刑務所に収監されている、“伝説のプロファイラー”を訪ねた。しかし、同行した由希が、衆人環視の中、またもタイムスリップしてしまい――!?

本編あらすじ

三木聖美に「永倉由希が友達として誇りに思える総理になります」と応援する。警察内部ではようやく大宇宙生命霊線教団の所在地を掴むことができた。大宇宙生命霊線教団は5年前の詐欺と死体遺棄事件以来、信者数が激減し転居を繰り返していた。永倉真一郎は異常犯罪者の行動心理を知るためにスキピオと呼ばれる人物への接見許可を管理官にお願いする。

その頃テレビのクイズ番組でSF作家の星井新一が新元号を当てたことが話題になる。永倉由希は星井新一の小説のファンであり、永倉由希は映画監督の藤岡佑介に連れられ星井新一に会うことになる。藤岡佑介は1984年の東京大空襲の思い出を語り、そこでタイムスリップしてきた永倉由希と会っていた。

そのときに平成と書かれた五百円玉を拾ったため次の元号が平成だと的中することができた。帰り際に永倉由希が身に着けていた腕時計から東京大空襲で自身を助けてくれたのは永倉由希本人であることに気づき「楽しい時をありがとう」と心から感謝するのだった。

永倉真一郎、永倉由希、藤堂平助の三人は府中刑務所の特別監房に行く。本来存在しない収容者、つまり戸籍上は死亡して抹消された人間であるスキピオが過ごす部屋は膨大な書物で溢れていた。

スキピオは12年前に永倉真一郎の上司で親友でもあった埴原礼久郎で、警視庁伝説のプロファイラーだった。数々の難事件を解決したが、ある事件がキッカケで警察を退官しており、本人よりなんらかの犯罪者であることが告げられる。

埴原と永倉のコンビは数々の犯罪者を捕まえて事件を解決したが事件の容疑者が次々に自殺するようになる。すべては埴原による洗脳誘導だった。おそらくは永倉真一郎の顎の怪我はそれを問い詰めた際に永倉によって傷つけられたものと思われる。

スキピオは事件の中心に永倉由希がいると推理する。1984年代に冴草が殺害する女性をリストアップしていた雑誌を見抜き2008年では当時襲えなかった人の代わりにその娘を襲っていたことを突き止める。

1984年の連続殺人は冴草本人。昭和と平成の切り裂きジャックは同一人物だった。24年前の時代では永倉由希を含めターゲットの女性を襲い残したまま何らかの原因で植物状態になっていた。それを現在になって続けていることが判明。そして冴草自身もタイムスリッパーであると推測。失踪と謎の遭難での負傷で植物状態になっていたが
過去から来た自分と入れ替わっていた。復活の儀式の最中だったため信者からは復活したかのように見えた。スキピオはタイムスリッパーによる歴史改変は不可能であり歴史に影響を及ぼさないと考える。

冴草に拉致される永倉由希。廃墟の病院で冴草と対決。永倉真一郎も駆けつけバトルするが銃弾の不発という幸運も重なり永倉真一郎は倒されるのだった。

冴草から永倉由希のタイムスリップに巻き込まれてこの時代に現れたことが明かされる。冴草の肉体が消えたことで冴草本人もタイムスリッパーである事実が明らかに。つまり24年前に意識不明で発見された時に末路は決まっていた。過去の冴草が消えたため現在の冴草が戻ってきたが既に心停止で死亡していた。冴草は永倉真一に拳銃を向けるが永倉由希によって阻止される。

~エピローグ~

2009年早春、殺人鬼タイムスリッパー冴草猛との壮絶な死闘から3ヶ月、その日は唐突におとずれた。初詣から戻ってスグに本来いるべき時間である1984年の世界に帰って行った。2009年3月、戻ってきた永倉由希はこの時代での由希での記憶が断片的にではあるが徐々によみがえり始めている。母と娘の関係もずいぶん変化し友達のような親子。

スキピオは事件解決後に亡くなっていた。幼少時に両親を暴漢に刺殺されており犯罪への憎しみも人一倍強かったであろうことが明かされる。不発だった拳銃は鑑識で調べた結果まったく正常に作動しており、百発撃っても不発は皆無で、2発も不発だった理由は解明不能。スキピオが唱えていた時間改変不能説(確定時間理論)では永倉由希は2008年まで平穏な人生を送ることが確定している時点で彼女の身に何があろうと実は最初から無事に済むと決まっていると推測していた。

一方で1984年5月の時代に戻った永倉由希は未来にいたときの記憶を失う。1985年9月のある日、三木聖美に将来の進路を相談され政治家の道を勧める。そして1990年11月に運命の出会いが訪れる。電車で痴漢にあっている永倉由希を警察官の永倉真一が助ける。助けられた永倉由希は一目ぼれをし、永倉真一が落としてしまった警察手帳を届けるのだった。

***感想・評価・考察***

タイムスリップした主人公が様々な事件に巻き込まれながら解決していくタイムトラベル漫画。様々な謎を解き明かすストーリーのため最終巻は時系列が少し複雑だったと感じました。前作『monacoの空へ』のほうが青春スポーツ漫画としてシンプルでわかりやすかった。