【トリコ】感想ネタバレ第27巻まとめ
因縁の強敵・スタージュンを倒すため、トリコは必殺の奥義“アルティメットルーティーン”を発動! 一方のスタージュンは“バーナーナイフ”で猛攻を開始!究極の技が激突!!死闘の結末は!?その時、小松は!?
目次
第235話 究極の思い込み!!
第236話 最強の敵!!
第237話 灼熱の闘い!!
第238話 力の限り!!
第239話 絶体絶命!!
第240話 秘めた力!!
第241話 黒幕!!
第242話 謎の男・ジョア!!
第243話 暴獣・二狼!!
本編あらすじ
世界待望の祭典はずが、激闘の渦中へと変わってしまったクッキングフェス会場。美食會とIGO・料理人・美食家連合軍が激突を続ける中、とうとう直接ぶつかり合うことになったトリコとスタージュン!因縁の戦い、その結末は!?
技と言う技を放ったものの、スタージュンには及ばないかと思われたトリコ。そこでトリコは究極の奥義だという「アルティメットルーティーン」なる技を繰り出そうとしました。トリコが構えのようなものを見せた瞬間、小松の目にまで、それは確かに見えた。大きな皿の上に「食われるもの」として乗せられた状態の、スタージュンの姿が!
アルティメットルーティーン。それは、あの滝丸が使うプリショットルーティーンの上位版とも言える、技野完成度を上げるために必要不可欠な精神力を高めるための技術。トリコが教えを乞うたのは、滝丸の師にして昔からの親友、愛丸。どうしても護りたいヤツがいるからだ、というトリコ。小松の為にできることは全てしようと思ったのでしょう。
その真摯な想いを感じ取った愛丸は、早速その究極のルーティーンを披露してくれることになった。直立不動のまま、それらしいモーションを見せない愛丸ですが、そう思った瞬間、トリコの脳裏によぎったのは、瞬く間にその身を焼かれ、ズタズタにされてしまう自分の姿だった!
咄嗟に大きく距離を離すトリコ!その異様な気配に、周囲に居合わせた獣たちは慌ててその場を飛び去って行ってしまいます。今のは、幻覚か何かなのか?全身にびっしょりと汗をかきながら、愛丸にそう尋ねるのですが愛丸はキッパリと言い切るのです。「現実だ、逃げなければ実際にそうなっていた」確かにあたりから逃げてしまった動物達の反応からしても、その言葉、あながち嘘というわけでも無さそうです。いまのが究極のルーティーンなのでしょうか?それにしては愛丸のプリショットルーティーンのような動きはとっていなかったように見えますが…?
なにやらぐったりとしている愛丸は、一休みしてからトリコに解説をしてくれました。ルーティーンというのは、もともと決まりきった動き、を意味している。それは技が成功するイメージを固めるための動作で、動きの中で雑念を排除し、成功するイメージのみを搾り取る。要するに技の成功率をあげるのがルーティーンなのですが、今見せてくれた「結果」が技のポテンシャルを大きく超えているのは何故なのか。仮に今見せようとしていた技がその威力を秘めていたとしても、それを引き出すルーティーンならばそれなりの時間と高度な動きが必要ではないだろうか?それなのに、そもそもルーティーンをしてなかったじゃないか。
そんな疑問を投げかけるトリコですが、愛丸は真剣な表情で言うのです。じっくりと時間をかけて、ルーティーンをした、と。その真剣な面持ちと、今見せ付けてくれた確かな「結果」。トリコは次第にその言葉は信じ始め、単純に自分が見逃していただけなのではないか?と思うようになって行くのですが…そこで愛丸は一転、「やっぱティーンをしていない、勘違いだ」と言い出す!
「一瞬本当にしたと思い込んじまったじゃねえか」と脱力するトリコ。それこそが愛丸のルーティーンのからくりだったのです。究極のルーティーンは「思い込み」。ナニが起きても動じない「集中力」、一分の隙も無い「自信」、自己暗示にも似た圧倒的な「思い込み」!相手が誰だろうが、「必ず勝てる」ではない、「もうすでに勝っている」と信じろ!ゆるぎない勝利のリズム、「勝つイメージ」こそが究極のアルティメットルーティーン!そのアルティメットルーティーンを物にして放ったトリコの一撃は、今までとは格段に違う威力を持っていた!
あのスタージュンに、確実なダメージを与えたのです!ですがやはりスタージュンに決定打を与えるには至りません。スタージュンは言うのです。やっと気持ちが私に「追いついた」、これで精神的には五分。まともな戦いができそうだな、と!対するトリコも負けてはいません。「そのセリフもイメージどおりだ」と言ってのけるトリコ!両雄の決戦は、ここからが本番!
アルティメットルーティーンを使用しだしたトリコは、まさに本領を発揮!フォークを束ねて打ち出す新必殺技、フォーク釘パンチを発射!しかも難なくそれを避けようとしたスタージュンに対応し、その軌道を曲げて追尾させて見せたのです!スタージュンは咄嗟に手のひらに炎を発生させる「火盾」でそのフォークを溶解させ防御。トリコの放つフォークは、本物の鉄と同じ硬度と沸点を持っています。その火力は2800度を優に超える、ということなのでしょう。その高温度を放つ力、十二分に警戒はしなければならない。しかし次の攻撃は、その炎といえど消し去ることができるのか…?気づけばスタージュンの回りには無数のフォークとナイフが取り囲むイメージが出来上がっていた!そのイメージどおりに、全方位からスタージュンに襲い掛かるフォークとナイフ!
ところがその攻撃はスタージュンの炎を纏う剣によって全て消し去ってしまう!「バーナーナイフ」。料理人でもあるスタージュンの、切ると焼くを同時に行えると言う特殊調理用包丁。人に使うのは初めてだと言うこの包丁を使用して初めて、スタージュンは「闘う」と言う行為をおこなうことを意味する!ようやく追いついたと思えば、また新たなる「底」を見せるスタージュン。まさしく死闘と呼ぶにふさわしい戦いとなるこの決戦、勝敗は…!?