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【おれはキャプテン】感想ネタバレ第35巻(最終回・最終話・結末)まとめ

週刊少年マガジンで連載していたコージィ城倉による野球漫画『おれはキャプテン』の最終巻35巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

勢いを取り戻した美波里は、追加点でさらに朋王を引き離す!焦る朋王だが、好投していた美波里の先発・宗谷に緊急事態発生!?甲子園を懸けた試合の行方は……。決勝戦ついに決着!!

これまでのあらすじ

夏の西東京大会決勝、甲子園を懸けた朋王学園高校と美波里高校の対戦は、初回からビッグプレーの応酬で会場を沸かせる。なりふり構わない強振が持ち味の美波里が、蛯名の制球難に作戦を変更!?甲子園のために信条を捨て待球を選んだ大洲監督に選手たちは戸惑う…。

一方の朋王は美波里が捨てた強振で攻撃開始。美波里の先発・宗谷のカーブを振り抜いたカズマサの打球はレフトスタンドへの先制ソロホームランに!カズマサの勝負に目を覚ました大洲監督は強振を復活!美波里のフルスイング返しが功を奏し朋王は同点に追いつかれてしまい…!?

本編あらすじ

4回表、朋王はツーアウト満塁のピンチ。その後もポテンヒットで3塁ランナーと2塁ランナーがホームイン。3対1と突き放されてしまう。蛯名がまさかの3失点。

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4回裏、朋王の攻撃。3番蛯名はセカンドゴロでアウト。4番蟹江の打席はセンターに抜けそうな打球を、ピッチャー宗谷が右手でダイレクトキャッチ。素手で打球をダイレクトキャッチしたため痛めてしまいショートのハーディにピッチャー交代。宗谷はファーストにポジションチェンジ。

才能ある選手だがコントロールに難があると言われ、いままではストッパーの役割だったハーディ。6イニングも任せることに不安を覚える周囲だが、三球三振で切り抜ける。

5回裏、朋王の攻撃。6番センター元町、7番大貝、8番西神と連続三振が続く。予想外の好投に驚く国沢。美波里高校の大州監督は一見いいボールを投げてるように見えて実は疲れていることを見抜いていた。決勝まできた疲れが残っており、それによってムダな力が入らなくて抑えが効いている。

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6回裏、朋王の攻撃。9番篤士田も三振と5者連続三振。1番キャッチー霧隠も三球三振と6者連続三振。2番デレック井慈田も得意のフォークを織り交ぜながら三振とついに7者連続三振達成。

疲れ過ぎていた岬に比べ、いい具合の疲れで済んでいるハーディ。本人も面白いようにストライクが入ると想定外の活躍。厳密には球威は落ちているが、逆に抑えが効いていてストライクになってくれる。ストライクさえ入ればハーディにはフォークがあるから相手は三振してくれる。多少の球威の落ちは関係ない。

7回表、蛯名も負けじと1・2・3番を連続三振。

7回裏、朋王の攻撃。3番蛯名から始まる。蛯名はセーフティバントを仕掛けるが失敗して三振に打ち取られる。朋王三連星を全員三振にとったことで自信をつけるハーディ。

蛯名も好投を続け9回まで無失点。ハーディ西井戸と蛯名の投げ合いになって両軍譲らず無得点!

9回表、びばりの攻撃。ワンナウト2・3塁のピンチになるが、打たれた打球はいじたがショートバウンドで掴み、目の前にいたランナーをタッチしてツーアウト。3塁の選手は本塁上でタッチ。あやうく2点入るピンチを切り抜ける。

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9回裏・朋王学園最後の攻撃が始まる。流石のハーディも疲れが見え始める。8人連続三振以降は、三振が一個も取れていない。長いイニング(6イニングス目)は本当の疲れが出てきてボールの勢いが明らかに落ちてきている。

朋王学園は5番からの攻撃だが、左の代打攻勢を仕掛けるカズマサ。左が3人続けば何かが起きると予測する。日弦のバントはライナー性の打球になり、結果的にツーベース。6番本町はアウトで2塁の日弦は進塁できず。7番・代打野口はストレートを打ち、ワンナウト1・3塁のチャンス。

8番・尻沢もバントをしてオールセーフ。9番・篤士田はアウトになるもツーアウト満塁で1番カズマサに打席が回る。逆転のチャンス。

カズマサの打席。初球をフルスイング。ライトオーバーのヒット!岬が中継しホームで刺せるかと思われたが判定はセーフ!最後は主将による走者一掃のさよならタイムリーヒットで朋王学園が甲子園の切符を手にする。

その後、日弦と本町で大州圭にどっちがカッコいい男か質問する。デレックと蛯名でカズマサの幼馴染ユッキーを奪い合う。「おれの女になれ」と言うデレックに対して、蛯名も「おれと付き合うか?」とユッキーに告白。最後はラブコメかと思われたが、カズマサの「甲子園に行かなきゃなんないじゃないですか!」の台詞で終了。

***感想・評価・考察***

連載期間十年。独特な野球理論や高校野球のアンチテーゼ部分が面白かった。ただし中身はあくまで正統派の野球漫画。高校3年の県予選決勝で完結するという若干歯切れの悪いところで物語が終わってしまいますが、甲子園の結末については続編『ロクダイ』で語られている。

続編となる大学野球を舞台にした『ロクダイ』が連載中。霧隠主将はじめ朋王学園高校の部員が東京大学に所属します。東大野球部の連敗記録がニュースになったりするので弱いイメージがありますが、そもそも野球一筋でやってきた人間が中心で、明治や早稲田などセミプロ集団を相手にむしろ健闘している存在だと言えます。高校野球漫画はたくさんあるが大学野球は皆無なので、これまでとは違った面白みが期待できる。