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【大好王】感想ネタバレ第2巻(最終回・最終話・結末)まとめ

1999年に週刊少年ジャンプで連載していた『大好王』の最終巻2巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

大好王―ダイスキング― 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

大好王―ダイスキング― 2 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:道元宗紀
  • 発売日: 2019/03/01
  • メディア: Kindle版
 

丸井心が約束を交わした阿部恋文を含む4人を中心にハンドボール部が誕生。彼らは地区合同練習試合に挑む。そんな恋文たちの前に、謎の美人コーチが登場!!彼女のユニークな特訓で恋文たちはメキメキ力を付けていく。しかし、相手は昨年準優勝の強豪チーム。果たして試合の行方は!?スポ根ラブコメ最終巻!

前巻のあらすじ

弱冠15歳にして大リーグ入りを蹴り、アメリカから帰国した天才ピッチャー阿部恋文。初恋の人、丸井心に会うために帰国した恋文だったが彼女は何も覚えていなかった!しかも再開の約束をしていた男は恋文だけではなかった…。今は陵関学園ハンドボール部の椿に夢中な彼女のハートをゲットするため、同志3人とハンドボール部を結成した恋文は勢いで陵関学園に乗り込み、心との交際権を賭けた試合で、なんと1ゴールをもぎ取る!ハンドに燃える恋文たちの下になんとか3人の部員が集まってきたのだが…。

本編あらすじ

元バスケ部の青木は緊張王と呼ばれ、バスケでは即エース候補の大物なのに極度にプレッシャーに弱いため中学時代は一度も試合経験はなかった。ヤンキーの原田など癖の強いメンバーが集まるも、ちゃんとした指導者がいないのが課題…。

そんなとき練習場所には謎の巨乳美女が居座るようになる。投げてみろと挑発され、全員がシュートをするも全て止められる。逆に見事なシュートを見させられて、ハンド経験者であるその女性・芳賀のりにコーチングしてもらうことになる。

その後、本格的な練習が始まる。授業中もボールハンドリングを学び、放課後の練習ではドリブルと基本的なパスを習得するためのスペシャルメニューを練習する。恋文・伊藤・岡田の三人はそれぞれの種目で頂点を極めただけに素質が高い。元バスケ部の青木は歩数の違いにとまどっている。宇川は運動初心者だが左利き。そして原田は元経験者であることが見抜かれる。

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練習後も自宅での個人秘密特訓メニューを渡される。恋文は野球のクセを全て排除し、ハンドのシュートを体で覚える個別の特訓が始まる。そして一か月後、試合当日の朝を迎える

強豪校・伊奈見高校との試合が始まる。試合開始早々、原田の好セーブからのカウンターで恋文が強烈なシュートを決める!その後も相手が素人集団だと油断しているところを奇襲で2点を先制。アイススケート出身の伊藤と柔道出身の岡田はディフェンス専門として活躍を見せる。

その後は得点源である恋文に三人のマークがつき攻撃が封じられるが、そこに超あがり症を克服した青木も攻撃参加し得点を挙げて16対14で2点リードのまま前半終了。

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試合を見ていた陵関学園の椿は16点中11点をもぎとった阿部恋文の驚異的な手首の強さを見抜く。徹底マークにあいながらも得点をあげている恋文の最大の武器は野球で鍛えた手首にある。だが野球と違いハンドボールの大きさでは関節の負担が大きすぎるためハイリスクでもあると分析する。そして常にシュートを打たれているゴールキーパーである原田の負担も大きく前半を終えて疲労困憊の様子。

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後半は原田をフィールドプレーヤーにポジションチェンジして、ゴールキーパーを将棋出身の加賀山に変更。選手交代が功を奏し攻撃の枚数が増えた満開高校が得点を挙げる。しかし、メンバーを総入れ替えしてきた伊奈見高校に対し、交代枠のない満開高校は各選手がすでに体力的にも限界を迎えた状態で試合が進む。

残り1分半。原田の最後の力を振り絞ったシュートが決まり同点に。そして丸井心が応援する中で最後は恋文が意地のパンチングシュートを決めて劇的勝利!最終回では女子ハンドボール部が設立され、丸井心が部員として入部。監督の掛け声のもと練習が始まり終了。

***感想・評価・考察***

大好王―ダイスキング― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

大好王―ダイスキング― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:道元宗紀
  • 発売日: 2019/03/01
  • メディア: Kindle版
 

1999年に少年ジャンプで連載されていたギャグ展開もあるスポ根漫画。各競技を極めたエリートが集まってハンドボールをやるという設定が印象的で、記憶に残っていた。いつのまにか見なくなったと思ったら2巻完結。ハンドボールというマイナースポーツを取り上げたのは斬新だったが、一方で理解されづらい部分が出てしまったのではないかと思う。ジャンプ黄金期には人気低迷になっても致し方なし。

他作品にあるような空想レベルの技はなく、丁寧にルール解説を交えた現実的な描写で進められている。ハンドボールを知らない人でも読みやすく、わかりやすいキャラが確立されているので面白かった。ただし、ヒロインの性格はちょっと感情移入しにくい嫌なキャラ。それが修正できていれば連載が続いても良かったくらい面白い。スポーツ系の短期連載の中ではトップクラスに面白い評価です。