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【GOKUSAI】感想ネタバレ第4巻(最終巻・最終話)まとめ

GOKUSAIの最終巻!4巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末はいかに!?

GOKUSAI 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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才能が結集する学び舎「天心画塾」での熾烈な試練。機転と協力を経て乗り越えていくリロとジョーに、死神塾長より残酷な知らせが。母の危篤を告げられたジョーが選んだアートな道とは!?業界騒然のアートコミック完結…!!

本編あらすじ

抜きんでた才能と強運がある者だけが生き残れるアートの世界。好きだという情熱だけでこの世界にしがみついていても悲惨な人生を送るだけとして、塾生全員に投票用紙を配り才能のある思う人とない人を一名ずつ名前を記入させる白仮面。

才能がある人物として投票されたのは加門礼五票、空波丈五票、蓮部乱人四票、三木蘭二郎四票、江留昏子二票。逆に才能がないと投票されたのは1位由冬リロ六票、2位宮崎ハヤヲ、3位上由五郎、4位己土美江。

才能がないと投票された人間は失格かと思われたが、実際は『才能ある方ない方どちらにも名前が書かれなかった人』が失格となる。これは名前がないということは存在感がないとと同じであり、いてもいなくてもいいということ同義語であるとし、この世界で最もつまらないのは凡庸であることだと説明する白仮面。かくして9名の人間が残った。

丈の母親である空波龍子が肝臓ガンで倒れ余命三ヶ月である知らせが届く。塾長から外出は認められず、ここから出たら失格とみなされ、その秘匿性から他の塾生全員も自動的に失格になると言われる。アートか死かを選べと言われ、丈は右手をナイフで刺し、今回だけ特別に丈だけのリタイヤを認められた。

丈はガン細胞を消滅させるアポトーシス・アートを目指すためにタマ婆に教えを乞う。タマ婆からは和顔施を褒められ、法鏡の絵を見させてもらいながら両腕をなくした経緯を話される。「時間が傷を癒すと言うが、とんでもない。痛みと苦しみは時間が経つにつれ増幅する。…だがその男は恨んでいない。恨み・憎しみは過去への執着。その男を許すことで前へ進むことが出来た」

「手が無いことで人の情を知って、手が無いからこそ文化・宗教・芸術を学んだ。手が無くとも口筆で書や絵を描くことができた。そしてそれが生きがいになった。五体満足な人でも生きがいを持てない人はたくさんいます。それに比べたら私は幸多い人間だと思います」

眼光紙背に徹す。祈るような気持ちで描き上げた。ついに絵が完成する。その絵には何も描かれていないように見えるが、お龍にはしっかりと優しい母親の絵が見えていた。絵をみて涙するお龍。ドラゴン・ママこと空波龍子は余命三ヶ月と宣告されたが、亡くなったのはその5年後だった。

最終話

龍子が逝ってから百年後。スイスローザンヌにあるブラック・オークション本部では天心画塾出身の作家の作品に盛り上がっている。

最初に蓮部乱人の『妄画』。蓮部乱人の人生は酒を飲んでケンカしているか画を描いているかのどちらかしかないと言われている無頼派アーティスト。その最期も酒場でのケンカにより拳銃で何十発も撃たれながらアトリエに戻り画筆を持ったまま息絶えたと言われている。60億ユーロで落札。

次にR(レイ)&R(ラン)で、タイトルは『大海の潜望鏡』。加門礼と三木蘭次郎は天心画塾卒業後ゲイであることをカミングアウトし、その後結婚。独特の作風をもつ二人の合作は人気を博したが、蘭次郎がエイズで亡くなると加門礼は精神を患いピストル自殺をする。85億ユーロで落札。

ブラック・オークション15代会長ピエールのプライベートコレクションだから粒が揃っており大盛況のオークション。プレミアムブランドとなっている天心画塾出身の作家が出品しているため世界的なギャラリスト・キュレーター・コレクターが多数参加している。

当時、天心画塾を実質運営していたのはブラック・オークションであり、ピエールに先見の明があり凄まじい才能の持ち主が集結していたと評される。その中でも天心画塾のブランドをここまで引き上げたのは由冬リロの功績だと言われる。

最後のメインオークションは由冬リロの『千里眼の女』。由冬リロは天心画塾を首席で卒業後、世界的ギャラリストのガゴシアンと組み、数々の作品を発表。天才の名を欲しいままに21世紀最高の女性アーティストに選ばれるも「私はアートと寝た女だから」と生涯を通して独身を貫いた。200億ユーロで落札。

その頃フランスのパリでは銀行強盗で警備員・行員3人を殺害。犯行後は仲間4人全員を殺害しバラバラに解体してミキサーにかけて挽肉にした虐殺のバッカーと呼ばれる極悪人が自首していた。

警部が理由を尋ねられると教会に逃げ込んだ途端に奇妙な衝動に駆られたと説明する。その原因はそこにある絵だと言われた警部は、振り向くもその絵には何も描かれていなかった。その絵を見たとたんすさまじい罪悪感に苛まれ涙が止まらなくなり、逃げる気力も失せ、罪を償わなければならないという衝動に駆られたと語る。

神父曰く、この絵は見える者の心を浄化する作用があると言われる不思議な絵画で、色々な見え方がする。100年ほど前の作品らしいが…題名も作者もいつどこで制作されどういう経緯でこの教会に持ち込まれたのかは不明。そこにあるのは空波丈の絵だった。

***感想コメント***

GOKUSAI コミック 1-4巻セット (ヤングジャンプコミックス)

死んでから評価されるんじゃなく、生きてるうちにトラックいっぱいに金を稼ぐアーティストになるんだ」と豪語していた空波丈だが、未来は全く別のものになっていた。おそらく他のメンバーが有名になりながらも空波丈だけは無名のままだったのではないか。それを納得したまま亡くなったと私は思う。亡くなってからも評価はされないが、実は一番見る人の心を揺さぶる絵画を残したのが丈の生きた証である。そう思いたい。猿渡哲也氏はバトル漫画を得意としているが、こうした異例のアートを題材にした筆で殴り合うような漫画も一級品である。打ち切りと言われているが最後のまとめ方は秀逸。