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【キングダム】感想ネタバレ第10巻まとめ

2012年6月に発売された週刊ヤングジャンプで連載中『キングダム』10巻の感想ネタバレまとめ

キングダム 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

キングダム 10 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

  • 作者:原泰久
  • 発売日: 2012/06/22
  • メディア: Kindle版
 

秦国最大勢力。秦国の影の支配者というべき丞相・呂不韋、ついに現る。質量ともに圧倒的な人材を統べるこの男、底知れず!敵の巨大さを知った信は、更なる進化を求める!!

目次

第97話  未知なる男
第98話  上奏
第99話  六大将軍
第100話 二人
第101話 新たな道
第102話 オレ次第
第103話 軍師
第104話 夜語り
第105話 裸の付き合い
第106話 修行願い
第107話 無国籍地帯

本編あらすじ

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戦乱500年の時代といえど、大王の暗殺は極めて異常な大事件。その暗殺事件の首謀者でありながら、堂々と政の前に謁見にあらわれた呂不韋は、黒幕は自分だったと暴露する。あっさりと認める呂不韋に信らは呆気にとられる。政は、そのようなことがあるはずがないだろう、と返すしかなかった。

 

それを聞き、冗談だと大笑いする呂不韋。まるでこの状況を楽しんでいるかのようにも見えるその姿に、政陣営らは両陣営間に圧倒的な力の差があることをはっきりと感じずにはいられなかった。

 

軍事のすべてを司る・昌平君
己の中華最強の証明を望む武人・蒙武
昭王の時代に丞相をつとめた・蔡沢
法の番人・李斯

 

四柱と呼ばれるこの4人が呂氏陣営の大きな柱となり、強大な力を持っていた。その4人の中の1人、武力の高みを目指す蒙武は、政に直接「秦の六大将軍を復活させて欲しい」と願い出る。

 

政の三代前・戦神と呼ばれた昭王の時代。常に他国に侵攻し数か国と同時に戦っていた昭王は、臨機応変に効率よく戦うため、忠誠心にすぐれた配下である6人の将軍に戦争の自由の権限を与え、独断で戦いを展開することを許す特別な制度をつくった。

 

その制度が『六将制度』。昭王亡き後、他国を脅かしていたこの制度は無くなり、秦の武威は明らかに失われている現状。蒙武は再び他国に秦の武力を示すため六大将軍の制度を復活させ、自分に大将軍の称号を与えろという。

 

突拍子もない蒙武の提案に、両陣営ともどよめき反対するが、呂不韋は表向き蒙武をたしなめつつも、「忙しい大王に負担をかけぬよう、こちらの腹心共の中から六将を選ぶというのはどうか?」とちゃっかり乗っかる。言い返すこともできない政陣営をからかうかのように、六将の件に関してはまた次にしようと言い、さらりと一派は帰って行く。


呂氏陣営が去った後、苛立ちを隠せず物に当たる政。信も、初めて見る呂不韋の得体の知れぬ底深さに、脅威を感じざるを得なかった。しかし2人は改めてお互いの路を確認し合う。政は、かつて対立していた、元竭氏派の肆氏を新たに陣営に加えることで一派の立て直しと強化をはかり、信は次の戦に向けてやるべきことがある、と張り切るのだった。


そしてもう1人、貂もまた新しい道に進もうとしていた。信と同じ場所で戦いたい、そのためには自分も武力をつけるしかないと考えた貂。同じ女の身でありながら凄まじい剣術を使う羌瘣に教えを乞うも、蚩尤の剣技は生まれつきの特異体質によるものであり不可能だと断られる。

 

絶望する貂だったが、羌瘣に軍師の道を提案され、戦場へ行くたったひとつの道を見つけた貂は、決意を新たにする。信へも軍師になる決意を告げ、弟子入りするために軍師学校へ出発。しかし貂が到着した先は、なんと呂氏陣営のど真ん中!

 

しかも軍師学校の師は、あの呂氏四柱・昌平君だった。貂は、羌瘣の紹介で知らずに来たとはいえ、政陣営側の協力者だとバレはしないか怯えるが、羌瘣が送った推薦文により全てを理解した昌平君は、いい駒が手に入った、とあえて貂を迎え入れる。そして貂の軍師学校での修業が始まることになった。


一方、信は王騎将軍の城を訪ねる。王騎将軍が、かつての六大将軍で唯一生き残っている将軍であると知り、天下の大将軍に修業をつけて欲しいと大胆にも願い出た信。今の未熟な自分に必要なものは、一人で素振りしたり力仕事したりしても補えるものではないと気づいたからだと。

 

そして王騎は、信を人口百人の無国籍地帯の集落に連れて行く。争いを繰り返す少数部族の集まりになっているその集落で、信に率いることの難しさと、集の強さを学ばせるために、集落を平定してみせろと言い放ち、王騎は立ち去るのだった。