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【キングダム】感想ネタバレ第16巻まとめ

【キングダム】感想ネタバレ第16巻まとめ

キングダム 16 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 16 (ヤングジャンプコミックス)

 

正体不明とされていた六将・摎の秘密が明らかに。そして王騎と龐煖の一騎打ちが本格的に始まり、王騎は後一歩のところまで龐煖を追い詰めるが・・・。

目次

第163話 摎の秘密
第164話 邂逅
第165話 強さの根源
第166話 相容れず
第167話 秦の武威
第168話 新たな時代
第169話 死線
第170話 天下の大将軍
第171話 将軍の景色
第172話 継承
第173話 終戦

本編あらすじ

過去、昭王の時代。王騎と昌文君は、戦場で共闘する機会が多く、昔馴染みの戦仲間のような関係だった。数々の戦を重ねるうち、ある時より王騎軍の若い女兵士が"戦の天才"だという評判のもと、頭角を現す。昌文君自身も前線でその実力を目の当たりにし、能力を認めるほどであり、その女兵士は容姿の可憐さもあいまって注目を集める存在となっていた。

 

女の身でありながらも戦果をあげ続け、武をとっても策をとっても明らかに才能に秀でていたその女は、王騎の召使いの子であり、幼少時から王騎を見て育ったため、武芸の達人に成長したのだという。その女兵士が「摎(きょう)」だった。

 

時は流れ、連敗続きで苦戦を強いられていた"南安の戦い"の際、数々の将が討たれたことにより王騎が繰り上げ総大将に任命されることになった。秦軍連戦連敗続きのさなかでの総大将任命だったため、最悪の場合を想定した王騎は昌文君を呼び出し、"摎の出自の秘密"を打ち明ける。


摎は、実は昭王の娘であった。摎の母はひときわ美しく昭王の寵愛を受けていたが、低い武家の出のため後宮内に誰も協力者がいなかった。世継ぎ争いで無法地帯となっている後宮で、摎の母は"力なき宮女は容赦なく殺される"という現実に直面していた。

 

摎の母は、子の命を守るために行商に頼んで摎を外部へ逃がし、自らは屋敷に火をつけ自殺をしてしまったという。そして摎が逃がされて来たのが、"王宮から離れた地であり、なおかつ事情を理解できる地位の人間の側"である王騎の屋敷だった。

 

摎の母は王騎の父の戦友の娘だったことから、王騎は摎を受け入れる。いきなり養女にするのは目立ちすぎるため、表向きでは"召使いの子"として摎は王騎の側で育ったのだ。王騎から衝撃の事実を聞かされ、驚愕する昌文君。万一の事態を思い、信頼のおける昌文君に摎の秘密を話した王騎だったが、結局王騎が総大将になった後「南安」の地を取ることに見事成功し、秦軍は勝利をおさめる。

 

王騎をねぎらいに現れた昭王は、戦で大活躍した摎の評判を耳にし、2人は顔を合わせることとなる。そして2人はお互いの顔を見た瞬間、双方ともが親子だと気づいてしまったのだ。摎が自分の子であると気づき、感極まる昭王だったが、後宮から赤子が無断で外に出たという悪しき前列を公に認める訳にはいかず、摎の出自を語ることを禁じた。摎も、それを理解した。


そして数年が過ぎ、快進撃を続ける摎は将軍になり、武功を重ね、ついには六人目の大将軍に任命された。幼き頃、王騎に頼んだ「城を百個とったら王騎様の妻にしてください」という願いをずっと大事に夢見ている摎は、六将の1人として更に猛威をふるう。そして約束の百個目となった城は、「馬陽(ばよう)」。王騎も約束を覚えていることを知り、喜びで涙する摎だったが、この戦で摎は龐煖に討たれてしまうことになるのだったーーー

 

そして9年後の戦場。ふたたび「馬陽」の地で対峙する王騎と龐煖。摎が討たれた姿を思い出し、激昂する王騎。一方、龐煖もかつての王騎への敗北感を思い出し、闘志を剥き出しにする。


そして一騎討ちが始まった。激しく打ち合う王騎と龐煖。スピードや力、技において自分が上回るとの自己分析にもかかわらず、王騎を斬り伏せることができない龐煖。長く打ち合いをするうち、王騎が優勢となり、いよいよとどめの一撃を与えようとしたその瞬間、戦場に地鳴りが走る。異変を感じ取った王騎が手を止めると、なんと4万人もの軍を率いて李牧が現れた。「三大天」の旗を掲げた4万人の李牧軍を前にし、一瞬にして秦軍の敗北は免れられない状況に陥ってしまう。


援軍を予測していたものの、王騎の計算を上回る早さで現れた李牧軍に、してやられたと冷や汗をかく王騎だったが、すぐさまに頭を切り替え、心を折られた秦兵の士気を再び奮い立たせ、死地からの脱出を試みる。激しく兵が入り乱れ、王騎と龐煖の一騎討ちの体はそこで終わり大乱戦となるが、龐煖は王騎を逃がすまいと再び勝負を挑む。


王騎と龐煖は再度激しく打ち合いになり、王騎は足止めされ兵を指揮できない状況に陥る。しかし、王騎の檄で兵士たちは再度奮い立ち、活路をこじあけようと乱戦を続けるのだった。激しい打ち合いの末、ついに王騎は龐煖の矛の刃を折る。王騎とどめの一撃を振り下ろした瞬間、王騎の背を狙って放たれた矢が王騎を射った。


そして矢の衝撃のせいで王騎の一撃より早く、龐煖の矛の刃が王騎の胸を貫いてしまう。水を打ったように静まりかえる群衆。王騎と龐煖の勝負に水をさした輩に怒り狂う信は、矢を放った趙の弓の名手・魏加(ぎか)を斬り殺すが、主を討たれた王騎軍は完全に戦意を喪失してしまう。しかし、王騎は胸を貫かれながらも矛を振りかざし、龐煖の首を落としにかかった。


王騎の気迫に龐煖はとどめをさそうと矛を引き抜き振り上げるが、そこに王騎副官・騰が現れ、その攻撃を阻止する。信は王騎の馬に乗り込み、王騎を背で支えながら騰の指示による脱出経路に向かって走り出す。その路には蒙武将軍が現れ、活路をつくりだそうとしていた。必死で王騎を脱出させようとする王騎軍。逃がすまいと首を狙ってくる趙軍を退けながら、信は馬上で王騎に「将軍の見る景色」を教わる。


趙軍が躍起になって王騎を追うも、王騎を城へ返そうと決死の覚悟で徹底抗戦の秦軍。この勢いに対し、趙軍の犠牲も計り知れないと踏んだ李牧は、死はもはや間近の王騎を追撃することはやめるように指示。戦の目的は秦の侵攻ではなく、"王騎の死"にあり、無意味な死は許さないという李牧は戦の終わりを告げるのだった。


脱出に成功した王騎は、副官・騰ら王騎軍、蒙武、信らが見守る中、最期の刻を迎えようとしていた。王騎は騰に軍の引き継ぎを命じ、隆国をその証人とさせた。そして自らの落ち度を詫びる蒙武に、自身の課題を克服し今後の秦国軍の顔になるべき一人だとの言葉を授ける。そして信に、自らの矛を授け、最期を迎えるのだった。

 

王都・咸陽にも王騎の死の報が入る。ショックで軍議を出て行く昌文君。政は、王騎が出陣する前に政に伝えた「昭王の遺言」の内容を昌文君に話す。「戦に慈悲は無用なれど奪い取った地にある民は奴隷にあらず虐げることなく自国の民として同様に愛を注ぐこと」全中華の王たる姿を教授するものであるこの遺言の内容は、王騎が昭王から「"昭王の意志を継ぐ資質のある秦王のみ"に伝えよ」と言われていたものであった。政を"仕えるに値する王"と認めた王騎は、出陣前、政とともに"中華を目指す"ことを誓ってくれたのだ。その話を聞き、昌文君の目には涙が溢れ、王騎の死を悼むのだった。