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【キングダム】感想ネタバレ第39巻まとめ

【キングダム】感想ネタバレ第39巻まとめ

キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス)

キングダム 39 (ヤングジャンプコミックス)

 

反乱軍、咸陽を蹂躙。加冠の儀が執り行われている最中、咸陽にアイ国反乱軍の牙が剥かれた。飛信隊の活躍にエイ政の命運がかかる中、救援に名乗りを上げる人物が…!?

目次

第416話 伏兵の場所
第417話 渡河の戦い
第418話 初体験の只中
第419話 立つ男
第420話 袂を分かつ
第421話 二の舞
第422話 守り抜く命
第423話 天下の起源
第424話 夢の国
第425話 正しい感情
第426話 人の本質

本編あらすじ

加冠の儀の10日前。攻略戦における任務のため、魏国に滞在していた飛信隊の貂のもとに届いた昌平君からの伝文には、文を届けた呂不韋の手先である伝令係にも内容を読み解かれぬよう、一見普通の軍略指令にみえる暗号文で真の内容が記されていた。

 

貂は、その暗号文で示される内容が、"加冠の儀を狙った反乱が起こること"を知らせるものであると読み解く。呂氏四柱・昌平君が、敵対しているはずの大王一派・飛信隊に対し、政の危機を知らせるというこの行動は、昌平君が呂不韋と"袂を分かつ"決意をしているということをも意味しており、貂は全ての形勢が一気に覆る大事態かも知れぬと理解し、急遽政のもとへ反乱の報せを送っていた。

 

そして加冠の儀の日。攻略戦の任のための兵を魏に残し、1000人の兵で咸陽を目指していた飛信隊は、咸陽目前の位置にある川・渭水(いすい)の前で、約1万人もの船団行軍に遭遇する。なんと、船団の兵たちは、かつて合従軍防衛戦でともに戦った"サイ"の住民たちであった。政から此度の事情を聞き、呂不韋にばれぬよう反乱鎮圧の準備を進めていたのである。

 

"サイ"の兵たちが用意してくれた船に乗り、信たちは川を渡るが、川岸では反乱軍の戎翟公(じゅうてきこう)が待ち構えており、船上へ一斉に矢を射ちこんでくる。慣れない船上での戦いに、飛信隊はペースを狂わされるも、貂はすぐさま陣形をつくり、タイミングを見計らって矢攻撃を仕掛ける。隙をついて川岸に上陸した信は、戎翟の兵たちを蹴散らし、味方である反乱軍鎮圧軍・馬仁(ばじん)将軍や尚鹿(しょうかく)将軍と合流し、咸陽へと急ぐ。


その頃、咸陽では、樊於期(はんおき)将軍ら反乱軍が既に到着していた。呂不韋の手回しにより、何と咸陽の内側から城門が開き、樊於期軍はいともたやすく咸陽へ突入する。城内では住民が次々と蹂躙され、特に戎翟の兵は、100年前の小国時代に秦に取り込まれ"県"にされてしまったという積年の恨みから、執拗な蹂躙行為を繰り返す。


一方、旧王都・雍では、加冠の儀が完了していた。政は正式に第31代 秦国大王となる。加冠の儀が無事に成し遂げられたことを見届け、昌文君は即座に反乱軍討伐のため咸陽に向かおうと立ち上がる。その時、呂氏四柱・昌平君が昌文君を呼び止めた。そして呂不韋に向かって「昌文君とともに反乱軍を鎮めるために咸陽へ向かう」と宣言する。

昌平君の突然の行動に対し、呂不韋陣営は騒然となる。11年もの間 呂不韋の下で軍総司令を務めてきた昌平君の離反に対し、同じ四柱の李斯は激昂するが、呂不韋は一瞬は驚くも動じず、引き止めることもなく昌平君と決別。昌平君は、介億を引き連れて退室し、昌文君と合流して咸陽へと向かう。


そして咸陽ではーーー
戎翟兵や樊於期(はんおき)軍らの蹂躙行為を制する昌平君直下の騎馬隊が突如現れ、反乱軍討伐の援護に加わっていた。しかし、2つめの城門までもが呂不韋の手回しにより開かれ、樊於期軍は呂不韋から教わった王宮・後宮までの最短ルートをたどり、進んで行く。そのような状況の中、咸陽に着いたものの、戎翟兵など手練れの敵軍に手こずる信たち。信は、苦戦する城内の飛信隊とサイの兵士たちに向かって「敵の狙いは王族を消し去って呂不韋を次の王にすることであり、1番狙われるのは秦王の子供だ」と叫び、政の子供を絶対に助けるのだと檄を飛ばす。

 

一方、加冠の儀を終えた雍ではーーー
呂不韋が政に対し、"天下"について語り合おうかと誘い、別室へと移っていた。政は、太后、瑠衣、李斯、蔡沢の4名を同席させ、この者たちには自分たちの言葉を聞かせておくべきだと話す。呂不韋はまず、政の大望である"中華統一"について触れ、その願望は狂気の沙汰であると断ずる。その理由を説明するため、呂不韋は自身の思い描く"天下"像について語り始めた。呂不韋は、「"天下"とは、"貨幣制度"によってもたらされたものだ」との持論を語る。人の歴史における最大の"発明"にして"発見"であるこの制度が生まれてから、"金"こそが人々の"欲"を増幅させ、他人との"裕福度"を比較する物差しとなり、そのことが他人より多くを得たいという強烈な"我欲"をもたらしたのだ、と。

 

もともと物々交換の範囲で生きていた人々の世は、貨幣制度の普及により中華という広大で複雑な世界へとまで進化した。そして、人々にとっての"天下"が"中華"へと代わり、人間がその手で支配できるものなのではと思わせるものへと変化した。

 

もし、呂不韋自身が国を担うならば、大商人時代に金を通して誰よりも深く人の世を洞察してきた上で得た稀有な知識と経験により、"戦争を第一手段とし、国民が血を流す世の中"ではなく、"金を操り、国民全員が人生を贅沢に謳歌することができる世の中"をつくりだし、「10年あれば秦を中華史上で最も富に満ちた国に成長させることができる」と断言。刃ではなく富を交わらせて他国との関係を築き、列国の資源・産業を循環させる役割を秦(呂不韋)が担うことで中華全体の発展・繁栄の実現をさせ、暴力ではなく豊かさで全体を包み込むのが自身の考える"正しい中華の統治"であると語る呂不韋。

 

敵国全てを暴力で征服し尽くす"中華統一"など、勝利する側の身勝手な夢の押し付けであって、悲しみと絶望と怨念を生み出すだけであり、自国民に多大な犠牲を強いることを"中華統一"の代償として政が善しとするのであれば、それは狂気の沙汰としか言いようのない考えである、と呂不韋は政を激しく批判する。呂不韋の言葉を受け、趙で過ごした幼少期、虐待の日々を送っていた頃の鬱屈した感情が思わずよみがえる政。そのやり方では戦争はなくならないと反論する政に対し、呂不韋は「人の世から戦がなくなることなどない」と断言する。

 

己の大義のため、仲間のため、愛する者のため、ただ私利私欲のため、復讐のため‥‥
戦う者たちの戦う理由は、それぞれが人の持つ正しい感情からの行動であり、誰もが間違っていないからこそ堂々めぐりとなり、戦争が終わることなどないのだ、と言い切ってみせる。政は、呂不韋の言葉により、趙時代に味わった復讐心の闇の中へと思わず引き込まれそうになる。

 

しかしその時、政の頭の中で、かつて政を命がけで救ってくれた女商人・紫夏の言葉が聞こえる。我にかえり、己の考えを整理できた政は、呂不韋に自らの言葉をもって反論する。呂不韋の考える為政(いせい)とは、所詮"文官"の発想の域を出ないものであり、戦に向き合わぬ呂不韋の為政は今の世の延長上にしかなく、結局のところ500年続いた戦国時代が再びより大きな戦争期間へと突入するだけだ、と。

 

「"戦国時代を終わらせること"こそが、人の世をより良い方向へ進める為政者の役目ではないのか」と政が語ると、呂不韋は「戦争は人の本質の表れであり、人の世の営みの一部。それを否定することは人を否定することであり、現実を受け入れて為政に挑まねば世の中は前進しない」とさらに反論。

 

すると政は、「人の持つ凶暴性も醜悪さも、それは人の側面であり、決して人の本質ではない。人の本質を見誤り、戦争がなくならぬものと思い込み、その中での最善を尽くそうとしているが、それは前進などではなく、"人へのあきらめ"だ。そこに気づかないからこそ、中華は500年も戦争の時代を続けているのだ」と答える。呂不韋は政に対し、人の本質とは一体何だと思うのかと問うと、政は、「人の持つ本質は 光だ」と真っ直ぐに答えるーーー。