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【ななか6/17】感想ネタバレ第12巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2000年から2003年まで週刊少年チャンピオンで連載していた『ななか6/17』の最終巻12巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

ななか6/17 12 (少年チャンピオン・コミックス)

ななか6/17 12 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者:八神 健
  • 発売日: 2003/06/19
  • メディア: コミック
 

果たされた約束。届けられた贈り物。手にしたのは絆?それとも夢?別れ、そして永い眠りから目覚めるとき、やわらかな光が明日への道を照らす。七華はふたたび歩き始める…

前巻までのあらすじ

精神だけが6歳児になってしまった女子高生、霧里七華。七華の行くところトラブルが絶えず、幼馴染の凪原稔二は七華のフォローでてんてこまいの毎日。泥沼を乗り越え、ヒロからも自立した七華は、少しずつ大人になっていく。だが一方、稔二は七華よりも雨宮を大事にし始めていた。そんな稔二に嵐山は勝負を挑む。妹の五月の気持ちも含め、稔二の煮え切らない態度が許せなかったのだ。勝負は五月の介入で痛み分けに終わった。そして嵐山兄弟は、七華や稔二に別れを告げた。

本編あらすじ

再婚した新しい母親にお母さんと言えない七華。新しい母親はなんとか七華に喜んでほしくて思い出のピコ太のウインナーが入っているお弁当を作るも、七華はそれを残す。以前の母親のことを引きずっていては二人が仲良くなれないと考えた父親は昔のアルバムを燃やすが、それを母の形見を犠牲にしてまで止めた母親。色々あったが「お母さん」と呼ぶようになる。

その後、七華に変化が現れ、六歳時のときの記憶の一部が失われる。それは彼女の存在意義が薄れてきているのだと専門家は分析する。六歳の人格が精神的な逃げ道として誕生したのであれば今回の件が意味するのは逃げる必要がなくなったと。症状は快方に向かっていると言われるが、七華は六歳の人格が不必要になったとは思わず、もう一人の自分だと考えている。

すでにクラスメイトには六歳の七華が受け入れられており、本来の七華だと違和感になってしまっているため、あえて六歳の七華を演じるようにした七華。しかし、雨宮ゆり子だけは騙せなかった。凪原稔二には言わないでほしいと伝える七華。

雨宮と凪原は二人で勉強している。いまは雨宮の傍にいてくれる凪原だが、真実を伝えてしまうと離れてしまうのが怖い雨宮は決心する。雨宮は凪原を自宅に招き「明日まで誰も帰ってこないわ。二人きりなんだよ」と伝え、ついに告白する雨宮。私だけを見て!もうどこにも行かないで!と勇気を振り絞った告白も凪原は答えない。

翌日、通学途中で雨宮が七華に「私が凪原くんと仲良くしてもあなたは怒らないでいてくれる?」と聞くと「うん。だいじょーぶだよ。ねえ雨宮さん私、雨宮さんのこといつまでも忘れないよ」と笑顔で答える七華。

「まじかるドミ子」をレンタルビデオ屋に借りにいくと幼稚園児の霰玉九里子と偶然にも再会。六歳の七華になると二人で遊園地に遊びに行く。しかし、七華は遊んでいる中で記憶を失ってしまい、霰玉九里子のことが誰かわからなくなってしまう。誰?と言われて傷ついた九里子は一人で帰ってしまうが、帰り道で迷子になってしまう。

ようやく七華が九里子を見つけて自宅に届けた帰りに、雨宮と凪原の二人に会う。二人とも六歳の七華を演じる七華に「もういいんだ七華」と伝えると涙する七華。七華が気がつくと病院にいた。あの後意識を失ってしまったことが明かされる。

「あいつはおまえがあの頃に置き忘れてきた何かを届けにきてくれんじゃないかな。それをお前は全部受け取ったんだよ。だからあいつは消えてなくなるわけじゃない。あいつはお前に…お前の中に帰るんだ」

その後も凪原のことも忘れ始め、ついに六歳の人格が消えてなくなる。しかし一度眠ってしまうと七華は一か月間眠ったままになる…。凪原が見舞いに行くと、そこにはこれまで七華に関係してきた皆が勢揃いしていた。

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「みんな来てくれたよ。ここにいるみんながお前に会いたがってるんだ。だから…戻ってこいよ七華」その言葉に反応したかのように七華が目覚めて起き上がる。

「ただいま」「おかえり」で完結。

***感想・評価・考察***

ななか6/17 (1)

ななか6/17 (1)

 

ジャンプに連載していた『密・リターンズ』と同じ作者による漫画。なぜ昔の母親の写真を燃やすのかが謎でした…。七華もなぜか納得しているし…。ラストでは六歳の七華に対する最後の挨拶が微妙な気が…。そしてなぜ起きないのか…。そこらへんに目をつぶれば十分に面白いと思います。はや?はわ!はわわ~。

2003年にテレビアニメ化もされました。音大を志望している雨宮ゆり子の将来も気になるし、幸せになってほしいですね。