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【帝王】感想ネタバレ第8巻(最終回・最終話・結末)まとめ

2006年から2009年までビックコミックスピリッツで連載していた『帝王』の最終巻8巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

帝王(8) (ビッグコミックス)

帝王(8) (ビッグコミックス)

 

ついにキャバクラの聖地・六本木で店をオープンさせた翔だが、店長の横領が原因で、六本木店の閉店を余儀なくされてしまう。しかし翔は、すぐさまインターナショナルクラブを手掛け、さらに中国の大連にも進出しようとするのだが…!?

これまでのあらすじ

第二巻

親友の彼女を奪い、翔がホストになるきっかけを作った宿命のライバル、不動のナンバーワンホスト蓮。蓮とは正反対の誠実なホストとして急成長した翔。ついに二人は雌雄を決す売上対決へ!そして、その先に翔を待つのは!?

第三巻

ホストの傍ら手伝っていたバーのオーナーが破産、店も閉店に。翔が新オーナーとなり、再度賃貸契約を結ぼうとするが、保証人を付けるよう要求され、勘当中の翔はたちまち窮地に。翔の経営者初参入編。

第四巻

翔が初めてオーナーとして開店したジュエルは、ホスト&キャバクラの二部制から、キャバクラ専業に転換し大成功!しかし、客を奪われた階下の同業者シャングリラと一触即発!やるかやられるか、売られた喧嘩は買うしかない!?

第五巻

借金も返済、恋人・由美とも順調で、久しぶりに安らぐ翔。しかし、美人キャストから禁断の職場恋愛を迫られ…。一方、翔のあずかり知らぬところで、全店の屋台骨を揺るがす重大な事態が密かに進行していた!

第六巻

親友で右腕的存在の小川のために作った南越谷の三号店エメラルドは当初、全くお客が入らない状態だったが、翔の地域密着の地道な努力が実を結び、何とか軌道に乗る。しかし、忙しすぎる事が原因で恋人・由美とはすれ違いが続き…。

第七巻

信頼していたキャストの茜に紹介された田中に騙され、五千万円の借金を背負ってしまった翔だが、心機一転、多店舗展開を目指す決心を固める。経営のプロとして大崎から紹介された竹原は元ヤクザだったが、人柄を見込んだ翔は…!?

本編あらすじ

輝咲は六本木店の閉鎖を決意。身の丈に合った経営を改めて誓う。六本木はヘッドオフィスとして拠点は残しつつ、強みである「東京のクオリティとサービスを地方で」をコンセプトに再出発を目指す。

竹原から地方展開の一環として、群馬県の伊勢崎市で外国人女性を使ったインターナショナルクラブを提案された翔は、これまでのノウハウを活かし見事に成功させた。竹原もようやく会社の一員になれたと安心の様子。

そして大崎の口から輝咲の右腕である竹原の過去が明かされる。サラ金から会計士になるも仕事がなく、極道でものし上がった竹原。息子の交通事故から足を洗ったタイミングで東京に移り住む。

これまで大阪で仕事の邪魔をしているのは会計士時代の恩人である山崎のせいだと思っていたが実は誤解であった。大阪で悪名が轟いている竹原を心配し、東京での仕事を紹介したのは大崎であり、依頼したのは恩師の山崎だった。恩人である山崎との誤解が解けて一件落着。

六本木の人脈から大連旅行に一緒に行く。旅先で日本での就労経験もあるシュウヤンとも偶然出会う。現地視察を経て勝算が十分にあると考え、海外進出の準備を始める。

現地のクラブでホステス経験もあるシュウヤンを現地法人の役員兼ママに迎え入れ、オープン準備を進める。内装工事が遅れたり、オープン間近で輝咲が過労で倒れたり、営業許可が中々おりなかったりしたが、なんとかオープンにこぎ着けた。

しかし、またしても同業の嫌がらせ行為が始まり徐々に客足が遠のいてしまうが、半年後には周囲に溶け込むことができ大きな成功を納めていた。そして、あくまで現場主義の輝咲は海外展開を本格的にやるために会社を離れることを決意したのだった。完結。

エピローグ

そして輝咲翔は今、世界を飛び回っている。学歴もコネも金もなく、後ろを振り返らずにただガムシャラに走る事しかできなかった青年は、二十三歳で竹の塚に小さな店を持ってからわずか七年で日本を飛び出し、世界に雄飛しようとする企業家になった。バブル崩壊以降の長引く不況でますます広がる格差社会。…その中でもがいている若者達にこうメッセージを放っている。

「こんなオレでもやれたんだから、皆も何か行動を起こしてみてよ」と。

 ***感想・評価・考察***

帝王(1) (ビッグコミックス)

帝王(1) (ビッグコミックス)

 

実在するキャバクラチェーンのオーナー輝咲翔を主人公のモデルとし、波乱に満ちた彼の半生を基に描かれたサクセスストーリー。夜王や嬢王などホストやキャバクラを題材にした水商売の漫画は多いが、キャバクラオーナーのマンガは唯一無二の存在なので面白かった。高評価。