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【水曜日のシネマ】感想ネタバレ第5巻(最終回・最終話・結末)まとめ

コミックDAYSで連載していた『水曜日のシネマ』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめです。結末(ラスト)はいかに!?

水曜日のシネマ(5) (コミックDAYSコミックス)

水曜日のシネマ(5) (コミックDAYSコミックス)

 

奥田一平が店長を務めるレンタルビデオ店バイトをする女子大生・藤田奈緒。藤田は映画のおもしろさを教えてくれた奥田に惹かれ告白するも、ふられてしまう。だが、ふたりは映画を一緒に観る「友達」としてやり直すことになり、再び距離を縮めていく。そして気づいた、本当の気持ち――。映画でつながる年の差恋愛ストーリー、別れと旅立ちの最終巻。

本編あらすじ

本部会議で犬山店の閉店が決定事項として発表される。店長の奥田一平はスタッフの皆に何て言えばいいのかと悩む。閉店を言い渡されてから1週間が経っても、まだその事実が受け入れられずにいた。

その後も皆にいつどうやって伝えたらいいのかで一人で悩む日々が続く。そんな姿を見て藤田奈緒や他のスタッフは奥田一平を拉致してジャッキー・チェン主演の『プロジェクトA』を観る。

奥田は戸締りをするのも残り僅かであることを噛み締めながら町の小さなレンタルビデオ店だけれども最後の瞬間まで走り続けようと決意する。

その後、まだスタッフに閉店通達をできずにいる奥田。藤田奈緒は本部出張から帰ってきてからいまだに様子が変なことを心配する。店内にいるときに寂しそうな顔をする理由を直接聞いてみると、もうすぐ閉店することが明かされる。

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大学生時代から働いていた奥田にとって様々な思い出が詰まった店舗。二人は泣きながら抱き合い「私が店長のこと好きだからです」と藤田が伝えると、ついに奥田も「俺も君のことが好きだよ」「君を放したくない」と本心を伝える。

翌日、奥田は皆を気遣いながら閉店の理由と経緯を説明した。何度も謝りながら。従業員の米澤林子は発注の減りや奥田の様子からなんとなく察していた。しかし閉店が決定事項だとしても「このまま何もしないなんて絶対イヤ」と話し何か自分たちにできることをやろうと提案する。同じ従業員の滝ユウヤも賛同し、奥田も乗り気になる。

そして士気を高めるために皆で『リベリオン』を観る。観終わった後に今の時代にレンタルビデオ店でできることは何かを皆で話し合う。レンタル業界が利便性に優れている配信サービスに押されていることを認めつつも、実際に目に入る情報の多さではレンタルビデオ店が優れている。

《目移りする幸せな不自由》という強みを活かして、映画紹介ポップを作って店員のおススメコーナーを作る事を決める。米澤林子はアクション、滝ユウヤはアニメを担当。藤田奈緒は「映画を好きになったキッカケの一本」コーナーを担当。

閉店までに多くの人に素晴らしい映画を知ってもらえるように努力する。それぞれ来店してくれた人に『ベスト・キッド』『天空の城ラピュタ』『バックトゥザフューチャー』をおススメする。

最後の営業日、スタッフ皆で22年間の想いを込めて来店してくれた人に感謝の気持ちを伝える。

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最後に奥田と藤田は二人きりで『ニュー・シネマ・パラダイス』を観る。藤田奈緒の目から涙が零れる。奥田から「君のことが好きだよ。僕と付き合ってください」と告白。藤田奈緒も色んな映画館に行ったけど、休憩室が一番大好きな映画館でしたと笑顔で伝える。

~数年後~

大学1年生の藤田奈緒も社会人になり、映画館の会社に就職した。勤務終了後に映画館で奥田と待ち合わせをする。奥田の老眼鏡姿にニンマリしながら、いまだに当時のスタッフの米澤林子や滝ユウヤと仲が良いことを話す。

映画が始まる前に婚約指輪を渡そうとする奥田。「これを受け取って欲し」まで言ったところで映画開始の音が流れ暗くなってしまう。あまりのタイミングが悪さに顔を抑えながら泣き笑いをする藤田奈緒。まるで映画のエンドロールのようにこれまでの登場人物が紹介される。

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シアターを出た藤田奈緒の左手の薬指には婚約指輪がはめられていた。結婚したらまた水曜日に映画を観ようと話し「今度はどんな映画を観ましょうか」の言葉で終了。

***感想コメント***

水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)

水曜日のシネマ(1) (コミックDAYSコミックス)

 

映画が紡ぐ年の差恋愛マンガ。マニアックな映画を学びたい映画マニア向けではなく、あくまで映画をテーマにした恋愛物語。紹介されている映画は名作・定番と呼ばれるものが多いので映画好きには物足りないかもしれない。

私としては改めて映画を観たい衝動に駆られた。特に映画好きキャラの奥田一平の映画の解説コメントが素晴らしく、すでに観たことがある映画なら思わず共感してしまうレビュー評論。逆にまだ観ていない映画なら魅力や楽しみ方を教えてくれる。ピンク映画に対する考え方はなるほどと納得させられた。

最終巻の最終話直前でようやく付き合い始めたゆっくりとした物語。本作はよくある嫌な人間や敵役が登場せず、登場人物みんなが好感が持てるため読後感は爽やか。男女関係なく読める点も高評価。レンタルビデオ店の存在価値について考えさせられて、その価値を再認識させてくれた。

非現実的なストーリーになっておらず、実際に42歳の男性が18歳の女性から告白されると奥田のような対応になると思う。「恋愛漫画なんだから、もっと面白い展開を盛り込んで~」なんて読者もいると思うが、私は現実的な登場人物の反応が好き。

じんわりとした心に響くタイプで、最後まで読んで良さが伝わる。第1巻から最終巻まで読んで初めて本作の価値の面白さがわかる。途中までしか映画を見ていない人が批評するのは間違っているように、本作も最後まで読んでほしい。あなたは純粋なラブストーリーの目撃者となる。