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【新宿D×D】感想ネタバレ第5巻(最終回・最終話・結末)まとめ

無料漫画アプリ【マンガボックス】で連載していた『新宿D×D』の最終巻5巻の最終回(最終話)を含めた感想ネタバレまとめ。結末(ラスト)はいかに!?

新宿D×D (5)

新宿D×D (5)

 

組長の緊急手術を組のマンションで行うことにした伊達。手術に必要な器具を吉岡や組員達に手配させるため外に行かせるが、実は伊達には他の狙いがあった――。本格医療ノワール漫画の第一章がここに完結!

本編あらすじ

致死性の不整脈「心室細動」を装わせ組長を殺そうとした犯人を探す伊達。吉岡から組内部がごたついており、若頭補佐の武藤の存在が明らかになる。組をまとめるためにもまだ死んでもらっては困ると吉岡は話す。手術道具を吉岡始め組員に調達を依頼し、伊達と美和だけになると、いきなり発砲される。しかし、従軍経験のある伊達は避ける。

組長を殺そうとした犯人は愛人兼世話係の美和。元ナースの美和は高カリウム血症で心室細動を起こした患者がどうなるか知っていた。その知識を利用し、組長に高カリウム血症を引き起こさせ極端な不整脈に陥らせた。

伊達は美和のアイライン用のペンのキャップの戻し方が、注射針にフタをかぶせ直すリキャップの動きだと気づき、美和に看護師経験があると気づいた。元看護師の美和は両親を若かりし頃の組長によって殺されており、復讐が殺害動機だった。

組長は昔から様々な医療関係者に近づき、クスリの横流しを強要し、利用し終わるとクスリ漬けにして自滅させていた。美和の両親も口封じのために殺されていた。

伊達は「撃ち殺してみろ」と美和に拳銃を渡すも、美和は組長の子を妊娠していたため殺害を躊躇する。

伊達は組長宅で心臓バイパス手術を成功させたように見せかけ、本当は冠動脈バイパス手術ではなく、心筋梗塞を予防する手術だった。麻薬絡みの証拠もあるため女刑事・醍醐まりあが捜査令状を取り寄せ組長を逮捕する。

その後、組長逮捕で混乱が起き、伊達の予想通り吉岡が組長代理でやっていくことになった。美和は組長が逮捕されて混乱しているスキをみて海外でやり直しを図ることに。空港で伊達と再開した際に、美和は手術費を渡してきた真意を問う。美和ではなく生まれてくる新しい命に金を渡しただけだと言う伊達。

***

夢の中で新宿歌舞伎署の刑事・佐川響介の遺言「新宿から離れるな…あの事件の答えはここにある…」を思い出してうなされる伊達。佐川は伊達の親友だが、一時は容疑者扱いをされた。現場にいて助けようとしたが助けられなかったことを後悔している。

すっかりナース服が定着した醍醐から「それが理由で外科医として将来を嘱望されていたのに病院を辞めたんですか?」と聞かれるも「救える人間の数が日本で一番ここが多いからだ」と答える。それに響介がなぜ殺されなきゃならなかったのかその答えを探すためでもあった。

オレは伊達戌亥。
不治の病に冒された町「新宿」の医者だ。
オレがどう頑張ってもこの町を治すことができない。
そんなことは百も承知だ。でもオレは足掻き続ける。
新宿という厄介で、それでいて見捨てられない「患者」のためにー。完結

***感想・評価・考察***

新宿D×D (1)

新宿D×D (1)

 

新宿らしい怪しげな事件に対して元新宿大学病院のトップナイフである伊達が解決するサスペンス漫画として面白かった。第一部完となっていますが典型的な打ち切りの終わり方です。最終話に新キャラを登場させ謎を残したまま終わらせるのはマンガボックスの方針なのでしょうか…。

それでも読後感としてはそれほど悪い感じがしないのは「名探偵コナン」や「金田一少年の事件簿」のように数話単位で問題が解決するストーリーのため、事件そのものは謎を残さず読者を納得させる解決方法になっているおかげだと思います。(復讐相手とのセックスで避妊しないのは意味不明ではあるものの)。

シナリオの安定性は高く、作画レベルも高い。セクシーなキャラもあり、それなりに人気が出そうな気がしましたが…残念。