【トリコ】感想ネタバレ第14巻まとめ
トリコと小松の前に現れた研ぎ師・メルク!! 二代目と名乗る彼は、人に言えない秘密を抱えていた…。そんなメルクを励まそうと奮闘する小松。一方、トリコは「メルクの星屑」採掘のため危険極まる洞窟へ向かった!!
目次
第116話 譲れないモノ!!
第117話 星屑の秘密!!
第118話 メルクの研ぎ!!
第119話 ヘビーホール突入!!
第120話 二代目の正体!!
第121話 2人のメルク!!
第122話 本物のメルク!!
第123話 二代目の仕事!!
第124話 包丁完成!!
本編あらすじ
グルメ界に一人で挑んだものの、敢え無く跳ね返されてしまったトリコ。力不足を痛感させられたトリコは気を取り直し、新たな食材「メルクの星屑」の入手と、折れてしまった小松の包丁の新調を兼ねて、高名な研ぎ師、メルクを訪ねたのですが…噂などからメルクを屈強な大男だと思っていたトリコと小松。ですがメルクの工房から姿を現したのは、線の細い若者でした。
驚愕する二人を快く工房の中へと案内してくれるメルク。工房は、研ぐ前の包丁や、包丁の原材料となる珍しい素材がたっぷりと用意されており、料理人の小松にとっては夢のような空間です。トリコはというと、包丁よりもそこかしこに刻み込まれた深い亀裂のようなものが気になっている様子。その亀裂のようなものの正体はすぐ明かされる。
壁にかけられていたまだ研ぐ前の包丁に、思わず手を伸ばした小松。それを見たメルクが「触るな」と叫び、その声に驚いた小松が身をかわした際に包丁を置いていた台を揺らしてしまいました。置いてあった包丁がぐらりとゆれ、静かに床に落ちると、なんと石で出来ている床に苦もなく突き刺さったではありませんか!まだ研ぐ前だというのにこの切れ味。そこかしこにあった亀裂も、何らかの原因で包丁がつけた傷だった!
素材の調達から包丁の製造まで一人でこなしていると言うメルク。ところがこの包丁が捕獲レベル50を誇る猛獣の牙で作られていることを聞くと、トリコはメルクにその実力があるようには見えないと言い出すではないですか。馬鹿にされた形になるメルクはもちろん黙っておりません。なんと、二人はこの場で戦うこととなってしまう!
圧倒的な切れ味を持つ包丁を携えたメルクも相当な実力者でしたが、やはりトリコにはかないません。余裕で組み伏せたかと思うと、今度はメルクにこんなことを言い出すのです。「お前は一体何者だ、本物のメルクはどこだ?」
どう考えても2メートルを超える巨躯を持つ人物用に作られている工房、裏口につけられている看板、そしてIGOの会長の友人としてはあまりにも若すぎる年齢。数々の要素からメルクがメルクでないことを看破したわけですが、メルクはそれをあっさりと認めます。認めますが、決して偽者と言うわけではなく、巨躯を持つ老人のメルクは先代のメルクで、自分は2代目のメルクだというのでした。
それならば腕も確かで年若いということに合点がいきます。そこでトリコたちは改めて2代目メルクに小松の包丁の依頼と、メルクの星屑について知っていることはないかという質問を投げかけます。包丁の依頼は快諾してくれたものの、予約がいっぱいで3年待ち。メルクの星屑については、幻の砥石で包丁などを研いだ時に出る粉が調味料になると言う話なのだが、その砥石の実物は見たことがない、とのこと。
求めていたものが両方とも空振りかに思えた返事ですが、トリコはある交換条件を出しました。自分がその砥石を見つけてきたら、真っ先にそれで小松の包丁を作ってやってくれないか、と言う条件を!ところがメルクから返ってきた返事はイエスでもノーでもなく、「無理だ」というもの。なんとその戦闘能力も半端無い先代メルクがその砥石のある土地へ向かったものの、そのまま6年間帰ってこないと言うのです!
6年も帰らないとなれば、死んでしまったと考えるのが自然ですが、その強さを、なにより先代メルクを信頼しきっている2代目メルクは絶対に生きていると言ってはばかりません。師匠の身を案じるメルク、料理人の命ともいえる包丁を求める小松、そして極上のうまみ成分を持つと言う食材を目前にしているトリコ。
砥石を入手して包丁&食材ゲット、更にその地に先代メルクが居るなら連れ帰ってくれば一石三鳥!包丁研ぎの技術を見てみたいと言う小松を残し、トリコは一人メルクの星屑が入手できると言う「ヘビーホール」へと向かうことに。ヘビーホールは特殊な磁場と気圧により、重力が非常に強く作用している過酷な土地。困難ではありますが、グルメ界に挑む訓練としてもふさわしい場所と言えそうです!重力と猛獣が待ち受けるヘビーホールは、トリコにどんな試練をもたらすのか!?