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【トリコ】感想ネタバレ第19巻まとめ

 【トリコ】感想ネタバレ第19巻まとめ

トリコ 19 (ジャンプコミックス)

トリコ 19 (ジャンプコミックス)

 

地下料理界のボス・ライブベアラーと、食材の記憶を賭けて勝負に臨むことになったトリコ・ココ・小松!各々の能力を発揮して挑むものの、卑劣なライブベアラーに苦戦を強いられる!3人に勝機はあるか!?

目次

第163話 地下料理界の秘密!!
第164話 グルメテイスティング!!
第165話 VSライブベアラー!!
第166話 勝負のキモ!!
第167話 ジョーカー食材!!
第168話 ココの狙い!!
第169話 勝利の食べ合わせ!!
第170話 メテオガーリック実食!!
第171話 時代の覇者!!

本編あらすじ

会長からの依頼食材のひとつ、メテオガーリックを求め、秩序なきジダル王国へと足を踏み入れたトリコたち。目指すメテオガーリックはグルメカジノのあるはずだと考えたトリコたちは、現地で久しぶりにグルメヤクザのマッチと再会。そこで彼らはグルメカジノの主であり、地下料理界のドンであるライブベアラーと遭遇。彼から誘われたVIPエリアのその先。そこにあるのはおそらく…いよいよメテオガーリックへの確かな足がかりを掴んだ!

トリコたちが通されたのは、「裏VIPエリア」。ただの金持ちでは通されることが無いというこのエリア、内部に侵入してみると奇妙な行動をしている男達が見えました。頭になにやら装置を装着しているだけで何も食べていないのに、「うまい」「おかわりだ」とわめく男。そして、絶望の表情で「忘れてしまった」「返してくれ」と膝を突く老人…どうやらこの状況に、ココは心当たりがあるようです。この裏VIPエリアでかけられているのは「食暦」。過去食べた「食材の記憶」を賭けている!その噂を聞いていたのは、ココが以前ジダル王国に来た時のようです。ココが求めていたのはある情報を探すためでした。

「アトム」。美食神アカシアのフルコースに組み込まれたドリンクにして、ココが自身のフルコースに狙う食材!アカシアのフルコースと言えば「GOD」ですが、それ以外の食材も全て幻と言えるものです。その発見はおろか、情報すらも得ることが難しいが、ひょっとすればこの裏VIPエリアの膨大な「食暦」にヒントがあるかもしれない。ライブベアラーはそう答えて言葉巧みに勝負に誘う。

記憶は脳に送り込まれた信号に過ぎない。味もその例外ではなく、「美味い」という信号をデータとして取り出して脳に読み込ませれば、他人の感じたうまみを全て味わえる。それどころか、絶滅食材や過去流行した違法食材と言った今は無き食材を復活することすら可能。そうして強力な依存性のある食材を復活させてばら撒けば、物好きなVIPたちはすぐにその匂いをかぎつけてここに集まり、また新しい「食暦」が集まる…そうしてこの地下料理界は絶大な力を蓄えている!

記憶を賭けて勝負する度胸はあるか?と尋ねながらも、大勢の部下達に周りを固めさせて逃がさない意志も見せ付けるライブベアラー。ですがメテオガーリックの「味のデータ」が、ライブベアラーの脳の中にある、と言う話を聞いてはトリコも引き下がる気なんてありません!小松は今まで一緒に積み重ねてきた食暦を失うことにどうしても恐れを感じてしまいますが、トリコは「勝ち負け以前に過去なんてどうでもいい、見てるのは未来だけだ」とそのことに関してはこだわっていないよう。自信満々に勝負を…ココに託すのでした!

全員分の記憶をかけたゲームは、ココが中心にはなるが全員が参加できるものでした。「グルメテイスティング」。食の神経衰弱だという特殊なゲーム!簡単に言えば、トランプがそれぞれ食材の絵柄になっている神経衰弱で、各食材にポイントがつけられてその総合ポイントで競うというルール。ですが、それぞれの食材は獲得後、そのポイントに応じた制限時間内に捕獲や調理もしなくてはならず、その上完食もしなければポイントにはなりません。細かなルールもありますが、負けに直結するのは「2回連続で食材を完食できずギブアップすること」と「10回連続食材を獲得できなかった時」の2点。

トランプをめくるのはココ、獲得した食材の調理は小松、食べるのはトリコという分担で試合が始まることになりまして、食べきれずにギブアップと言うことはトリコにはないでしょうし、ココの知能に加え、神経衰弱というゲームの都合上10回連続獲得失敗と言うこともなさそうです。が、もちろんそんな簡単なゲームではありません。

獲得することで相手の獲得した食材と自分の獲得した食材が交換できるジョーカーが存在し、その獲得のタイミングが重要に。更に食材には非常に調理が難しいものや、異常に制限時間が短いもの、捕獲レベルが高い猛獣、そして未だかつて歴史上解毒に成功したことの無い猛毒食材などのハズレ食材が混じっているのです!

ココは持ち前の電磁波さえ見える超視力と、その電磁波から様々な機微を感じ取って事象を予測する占いの能力を駆使。カードの内容まではわからないものの、「どのカードとどのカードが同じか」ということがわかるようで、第1手から三組連続で食材を獲得します。このゲームは一方的過ぎる展開を防ぐため、三組ゲットすると相手に手順が移るルール。ライブベアラーは「自分にはギャンブラーの誇りがある」「イカサマをして勝っても何の面白みもない」とゲーム開始前に自信を覗かせていたのですが…その手番で、不自然に高ポイントの食材ばかり三連続ゲットするのです!

その様子を見て、ココはライブベアラーに感じていた印象を核心へと変えます。自然に息を吐く様にウソを吐くライブベアラー。「ヤツには勝負のこだわりなんてかけらもない、あるのは記憶をむさぼる寄生虫のような欲求だけだ!」トリコ・ココ・小松の超強力トリオとは言え、相手も世界調理人ランキング30位にはいる猛者。その上一切の情け容赦なくイカサマや卑劣な手段を取ってくるライブベアラーに、勝利をおさめることができるのか!?トリコたち美食屋にとってはもちろんのこと、料理人である小松には何よりも大事である食暦をかけたこの勝負。絶対に負けることは許されない!!